2014年9月17日

 昼過ぎ。 議員会館事務所にいる。 午前9時。 都内某ホテルのカフェで、来日中の映画プロデューサー兼TV俳優のマシ・オカ氏と再会した。 7月に知財担当大臣(コンテンツ担当)として視察に訪れた米国ハリウッドで意気投合して以来、2度目のミーティングだ。 

 米国の人気TVドラマ「ヒーローズ」は、最終話まで全部、見た。 マシオカ氏が演じた日本人青年「ヒロ」は、最も印象的なキャラの1人だった。 素顔のマシオカ氏は、気さくで魅力的な人物。 約1時間、映画やクールジャパンについて、熱く語り合った。 

 10月に再来日した時に、ゆっくり食事でもしようということになった。 仲間にも、ぜひ、紹介したい。 いろいろ面白いプロジェクトが出来そうだ。(ニッコリX10)

 9月10日から12日まで、中国の天津に出張した。 サマーダボス会議に出席するためだ。 総合科学技術イノベーション会議の原山教授と同じ飛行機だった。 天津空港で、内閣府参与のウィリアム斎藤氏が待っていてくれた。

 会議の会場に到着したのは14時過ぎ。 著名なジャーナリストや若手経済人と言葉を交わしたり、翌日のセッションの準備をしたりしているうちに、李克強首相のオープニングスピーチの時間になった。 李克強首相のパフォーマンスは(シュワブ会長とのやり取りも含め)予定時間を30分以上、超過した。 そのまま、天津市内の某ホテルで開催された「ジャパン・ナイト」のイベントに直行した。

 今回のサマーダボス出張の主要イベントは3つ。 ジャパンナイトに出席すること、ダボスを主催する世界経済フォーラムのシュワブ会長との会談、科学技術関係のセッションでパネリストを務めることだった。 ジャパンナイトには、甘利経済再生担当大臣、下村文部科学大臣も出席。 2人の大臣は、乾杯前に来賓としてスピーチした。

 閣僚でなくなった山本一太(前大臣)の出番は、乾杯後のザワザワした雰囲気の中でやって来た。 シュワブ会長が到着して、少し会場のアテンションが戻った。 そのシュワブ氏のスピーチの直後にステージに駆け上がった。 最初から「歌おう」と心に決めていた。(笑) そりゃあ、そうだ。 こんな雑音だらけの会場で演説したって、誰も聞いてくれるはずがない。

 アカペラで、力強く「言霊」(即興の英語の歌詞)を放った。 会場での拍手と笑いの反応から考えると、かなりインパクトはあったと思う。 何しろ、4分間の歌の中に、安倍総理がダボスを重視していること、日本から2人の主要大臣が参加していること、自分が天津まで来た理由は「シュワブ会長に沖縄でのフォーラム開催を働きかけるため」だったことを、全て盛り込んだ。 シュワブ会長の目の前でアピールすることがポイントだった。 シュワブ博士が笑いながら手をたたいている姿を見て、「よしっ、作戦成功だ!」と思った。(笑X2)

 実際、翌日のシュワブ会長との会談は、とてもスムーズだった。 沖縄にダボス関連の会議を誘致するプロジェクトを、一歩先に進めることが出来たと思う。 会話の中で、シュワブ会長がこんなことを言った。 

 「ジャパンナイトのあなたの歌に触発されて、私も翌朝のYGL(ヤング・グローバル・リーダーズ)の会合で、『We are the champion』(クイーン)を本気で歌おうと思った。でも、結局、勇気がなかった。(笑)今度、ぜひ、山本大臣から歌のレッスンを受けたい!」 

 後日、このエピソードが、「シュワブ会長が歌った」というストーリーになって、ジャパンナイトの翌日(?)には、日本の奈良にいたダボス関係者にも伝わっていたことが分かった。 早い…なあ。(驚)

 日本の前科学技術担当大臣として参加したセッション「Global Science Outlook」では、パネリストの1人になった。 名だたる科学技術分野の専門家を相手に、ブロークンイングリッシュで議論を戦わせた。 無謀としか言いようがない!(笑X5) 東京オリンピック・パラリンピックに向けて日本発の科学技術イノベーションの「ベストプラクティス」を発信していくことが、いかに世界に貢献するかを力説した。

 さあ、オスロ会議の資料を読まないと。


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」