2014年8月30日:パート2

 過去のブログにも書いたが、蔭西晴子(かげにし・はるこ)記者とは全く面識がない。 当然、顔も思い浮かばないし、人柄も知らない。 逆に言うと、個人的には何の恨みもない。 署名入りの記事だからこそ、こうして本人に対する反論も出来る。 その意味では、実名を隠して逃げ回っているあの「ふたい・ひろし」とは全く違う。

 が、今回のことは「政治報道に対するメディアの姿勢」そのものに関わる問題だ。 さらに言うと、蔭西記者による大臣通信簿の問題をきっかけに、「政治家を評価するメディア自身も評価に晒される」というネット時代の新しい流れを、ほんの少しでも日本に定着させることが出来るかもしれない。 実は、それこそ、このブログを書き続けて来た目的の1つでもある。 だから、この蔭西記者のシリーズの連載は、しばらく続けさせてもらう。

 蔭西記者の閣僚通信簿に関する一連のブログには、予想以上の反響があった。 たとえば、8月27日付けのJ-CASTニュースが、以下のような記事を掲載している。(http://www.j-cast.com/2014/08/27214222.html)

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山本一太氏、朝日記者による「閣僚通信簿」に猛抗議 「会見出席2?回だけの記者が書くのはアンフェア」
2014/8/27 18:53 J-CASTニュース

 第2次安倍晋三内閣が発足600日を超え、2014年9月3日にも内閣改造が行われる予定だ。これに先がけ、朝日新聞が現職の閣僚たちを採点する「通信簿」を掲載した。

内閣改造前後にはこうした記事が出ることも珍しくないが、評価された大臣の一人が評価内容に異例の反論を行い、注目を集めている。沖縄・北方担当相の山本一太氏(56)だ。

<内閣府記者クラブ登録日は14年7月4日>

  8月23日の朝日新聞朝刊には「閣僚通信簿 第2次安倍内閣」と題した閣僚18人の評価が載った。「各閣僚を間近で取材し続けてきた『番記者』が独自の視点で、通信簿をつけた」として、各担当記者が実名入りで星5点満点の採点と寸評を行っている。

最も評価が高かったのは星4個だった菅義偉官房長官。「内外問わず危機への情報収集力、対応力は卓越していた」「内閣を揺るがしかねない材料を敏感に察知し、つぶしていく。その姿は『モグラたたき』のようだった」などと評されている。最も評価が低かったのは星0.5個の石原伸晃環境相だった。

この評を各閣僚がどう受け取ったかは分からないが、唯一、表立って抗議しているのが沖縄・北方担当相の山本一太氏だ。「閣僚通信簿に異議あり!」として25日から26日にかけてブログ記事を計4本公開した。

山本氏の評は星2個で、18人の平均個数2.58個をやや下回る。だが問題としているのは星の数ではなく、「番記者」として評を書いた人物と、その評価内容だった。山本氏は自身の評を担当した蔭西晴子(かげにし・はるこ)記者について、ブログで次のように綴った。

「自分はこの蔭西晴子記者を知らない。名刺交換をしたこともなければ、言葉を交わした記憶もない。記者会見で質問を受けた憶えもない。会見によく出ている他の記者に聞いても、『顔が浮かばない』という」

山本氏が調べたところ、蔭西記者の名前が内閣府の記者クラブに登録されたのは今年の7月4日だった。加えて、7月4日以降開いた8回の会見中、「恐らく2回(?)しか顔を出していない」という。

山本氏は通信簿が「各閣僚を間近で取材し続けてきた『番記者』」とうたっていることを指摘し、

「内閣府の担当になって50日しか経っていない記者に、『大臣としての1年8ヶ月の仕事』を評価させるというのは、あまりにも手抜き(アンフェア)ではないだろうか?!」

と問題視した。

<「断じて大臣・山本一太の『番記者』ではない!」>

評価内容についても不満を露わにしている。

通信簿の初めには「『発信力』を期待されて起用されたが、力を十分に発揮したとは言い難い」との全体評が書かれた。この部分に関しては山本氏も「真摯に受け止めたい。他のメディアでの大臣評価でも指摘され得る反省点だ」と綴り、「発信力」と「慎重さ」を両立させなければならなかった葛藤を打ち明けた。

一方で、具体内容の部分には「閣僚として進めて来た様々な政策について、全く言及がなかった」という。

通信簿を要約すると、週2回の記者会見は独自の形式で内閣府の活動を説明しようとひたむきに取り組んでいたため「星3個」だが、ウクライナ問題では発言の影響を考えて領土担当相として適格なコメントができなかったので「星マイナス1」。自民党内で「世代交代」を訴えた姿勢を評価した上、最終的に「星2個」と結論付けた、というものだった。

山本氏は

「たとえば、この通信簿が、『科学技術担当大臣として、新たなプログラム(予算枠)を創設するなどの努力はしたが、○○の理由で十分、成果を上げられなかった』とか、『初代の領土担当大臣として対外発信の機能を担ったものの、外務省の意向を気にし過ぎて独自性を出せなかった』とか、そういう理由で星2つになったのなら、このブログは書かなかった。星の数(得点)はともかくとして、他の閣僚の通信簿には、『政策の記述』がある」

と指摘し、

「多少なりともポジティブな評価として出て来たのが、160回のうち2回(?)しか顔を出していない大臣記者会見のことだけというのは、いくら何でもヒドすぎる」

と嘆いた。

その上で「蔭西晴子(かげにし・はるこ)記者は断じて大臣・山本一太の『番記者』ではない!」と強調し、朝日新聞に対しては「数年後(?)に後任の内閣府特命担当大臣の閣僚通信簿をつける際には、ぜひとも、その大臣をちゃんと取材して来た記者を指名してください!!」と訴えた。 

<河野太郎氏「メディアも評価にさらされるべき」>

26日には自民党副幹事長の河野太郎氏も山本氏のブログ記事を自身のブログで紹介。「メディアの評価も大切だが、メディアももちろん評価にさらされるべきだ」との言葉を添えた。

山本氏のブログは話題になり、

「採点理由には納得しがたいものを覚えた。こう言いたくもなろう」
「氏の批判は具体的で分かりやすく、好感を持った。新米の、しかも取材能力に欠けた記者の通信簿など、正にいい加減」
「朝日新聞に山本大臣のコメントを載せる位のことをすれば少しは朝日を見直すんだけどな」

といった意見がインターネット上に寄せられている。
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 最大でも月間90万程度(1日3万程度)のアクセスしかない「ちっちゃな発信装置」でも、電波を出し続けていれば、必ず誰かにキャッチされる。 少なくとも大臣になる前は、永田町視聴率No.1にランクされていた。 最大の武器はGoogleのページランクが高いことだ。

 フォロワー15万人(目標の100万は遠い(ため息))のtwitter、ニコニコ動画唯一の政治家公式チャンネルの「直滑降ストリーム」、6秒のジャーナリズムvineでも問題提起するつもりだ。 英語のtweetで国外からの視点もチェックしてみたい。

 この続きは「蔭西晴子記者の閣僚通信簿に異議あり!:その6」で。

追伸:謎のジャーナリスト「ふたい・ひろし」の正体(あの記事が書かれた経緯)は必ず突き止める! 9月以降に捜索活動(?)を本格化させる。 これまでのやり取りも公開したい。


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」