2014年8月17日:パート4

 「キジも鳴かずば撃たれまい」という諺がある。 「余計なことをやって、やぶへびになってもいけない。ここはじっと静かにして、嵐に巻き込まれないようにするのが得策だ」という考え方もあるだろう。 が、それは時と場合による。

 過去19年間、政治家として世論という巨大な存在と常に向き合って来た。 けっしてコントロール出来ないメディアという生物とも、何とか共存を図って来た。 たとえ、ちっぽけな装置であっても、独自のメディアを本気で創り出そうとしている数少ない政治家の1人だと自負している。  僭越ながら、情報収集能力も、発信力も、世の中の流れを感じ取る感性も、そこらへんの国会議員とは違う。 

 その自分の経験と直感から言って、兵庫の某県議の異常な会見に端を発した今回の「地方議員バッシング」は、一過性の現象ではない。 キッカケが何であれ、地方議会や地方議員にこれまで以上の透明性を求める風潮は、ある意味、時代の要請だと思う。

 この件について「やっかいなこと」が2つある。 1つは、今回の地方議員叩きを、来年4月の地方統一選挙における自民党攻撃に結びつけようという思惑が存在すること。 もう1つは、県議選まであと半年以上あるという事実だ。 ほんの1週間もあれば、無党派を自民党から離反させる雰囲気は作り出せる。 最後の最後まで、油断出来ない状況が続くということだ。

 過去のブログに何度も書いた。 ここのところ、様々な不祥事でメディアを賑わせている他県の一部の県議と群馬の県議を一緒にされたらたまらない、と。 群馬の自民党県議団に不真面目な議員は1人もいない。 それぞれが県議の仕事に全力かつ誠実に取り組んでいる。 全員の県議が、地域のために日々、奔走している。 今回の県議団探訪ツアーでも、幾つかの「熱い志」に感動した。 心が通じ合う瞬間もあった。 根強い慎重論がある中でも、山本一太の県連会長選挙出馬を堂々と応援してくれたサムライたちもいた。(感激)

 だから、(これも以前のブログでつぶやいたが)山本一太の心配は杞憂に終わるかもしれない。 たとえ自民党が再び逆風に見舞われても、「強力な野党の不在」という幸運は続くかもしれない。 案外、安定した政治状況のまま、来年4月の県議選を迎えられるのかもしれない。

 が、しかし、万一、何らかの理由で群馬の自民党県議団が(否応なく)良くない流れに巻き込まれ、激戦区の現職を含む公認候補たちが窮地に立たされるようなことがあった時は、県連のリーダーである県連会長自らが盾になって、自民党県議団を守って欲しい。 これこそ、来年4月の県議選に向けた「県連会長の最も重要な使命」ではないだろうか。 

 何度も言っているように、発信力は組織ではなく、個人(=ポスト)にある。 不測の事態に遭遇した場合は、県連会長自身が率先して記者会見をやり、あらゆるチャンネルを駆使して、個々の県議の実績や県議会の役割を内外にアピールする。 県議団執行部とも力を合わせ、不当な攻撃には、その都度、ピンポイントで反撃(反論)する。 こうした対応が不可欠だと思う。 

 県連における国会議員と県会議員の役割分担があるとすれば、前述したような危機管理が必要となる場面において県議会の重要性や県議の存在意義を外に向けて発信するのは、間違いなく国会議員の果たすべき役目だ。 そして、それは県連のトップである県連会長にしか出来ない。

 中曽根県連会長なら、いかなる状況になろうと、先頭に立って「アンフェアな批判」や「言われなき中傷」から自民党県議団を守り抜いていただけると確信している。 県連会長の覚悟は1%も疑っていない。 が、このことだけは、改めて強くお願いしておきたい。     


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」