2014年8月12日:パート2

 夕方。 新幹線で東京に向かっている。 新盆のご焼香をさせていただいた何軒かのお宅で言われた。 「一太さん、いつも若いねえ。何だかちっとも変わらない気がする。」「すみません。いつまでも子供みたいで!(笑)」 貫禄がつかないことを、喜ぶべきか、悲しむべきか…。

 訪れたどの家でも、お菓子や漬け物が出て来た。 集まっていた親族の人たちと写真も撮った。 帰り際には、必ずこう激励してくれた。 「頑張ってください!いつも応援してますから、ね!」 

 そう、生まれ育った故郷群馬の人々は、本当に親切で、気さくで、正直だ。 「ありがとうございます。ご期待を裏切らないように頑張ります!」 自分自身の言葉を胸に刻んだ。

 気がつけば、19年も政治家をやっている。 永田町であらゆる政局を経験し、様々な議員とすれ違って来た。 山本一太の「嫌いな政治家・3類型」というのがある。 権力闘争の世界に翻弄されつつも、常に心に言い聞かせている。 「こういう政治家にだけはなりたくない!」と。 え? 自分の回りにこの手の議員がいなくて、本当によかったと思う。 せっかくだから、3類型を解説しておこう。 

 最もカッコ悪いと思う政治家の類型。 それは「優柔不断で、決断が出来ないタイプ」だ。 この種の政治家に限って、都合の悪いことが起こると(ハシゴを外して)真っ先に逃げ出す。 しかも大抵の場合、(臆病な性格とは裏腹に)執念深くて、底意地が悪い。 

 「あいつは保身ばかり考えている!」 回りからこんなことを囁かれるようになったら、政治家を辞めたほうがマシだ。 いったんこのイメージが定着すると、誰からも担がれなくなる。 人間社会の常識ってヤツだ。

 最も信用出来ない政治家の類型。 それは、「自分の置かれた状況を有利にするために、平気でウソをつくタイプ」だ。 皮肉なことに、このジャンルに属する政治家は、(ほとんど例外なく)選挙に弱い。 逆に言うと、選挙基盤が弱いからこそ、ウソをつかねばならないのかもしれない。 これって、優柔不断より、さらにカッコ悪い、な。(苦笑)

 最も嫌悪感を覚える政治家の類型。 それは、「権力者にはペコペコする癖に、弱いものには威張り散らすタイプ」だ。 子供の頃、亡くなった母がよく言っていた。 「ケンカするなら、自分より強いひととやりなさい!」と。 そのちっぽけな美学は、政治家になった後も自分なりに貫いている。

 特に、自分より立場の弱いひと、ましてやパートナーに暴力を振るうような人間は、断じて許せない! 親しい友人がずっとDV(家庭内暴力)の被害に苦しんでいたこともあって、余計に怒りを感じる。 かつて「暴力行為」が報道され、批判を浴びた野党議員がいた。 1日も早く政界を去って欲しいと思っていた。(実際、そうなったが…)

 世の中には、DVの過去を隠して、大きな組織の重要ポストに偉そうな顔をして収まっている連中がいる。 バラしたりするつもりはないが(笑)、考えただけでも、ムカムカする。

 こんなことを書きながら、ふと、亡くなった両親から聞いたあるエピソードを思い出した。 2人が若かりし頃、雪の日に大ゲンカをした。 荷物をまとめて同じ草津町内の実家に帰ろうとした母が、思い直して途中で引き返して来た。 その母を下駄を履いて追いかけて来た父が、雪の道で蹴った。

 父の言い分によると、「一番、安全な部分を選び、力を加減して蹴った」とのこと。 それでも、腰のあたりを蹴られた母は、しばらくの間、旅館の女将の仕事が出来なかったそうだ。 30年前のことを振り返って、ある時、父が母に謝っていた。 「あの時は、お母さんに申し訳ないことをしたなあ…」と。

 亡父のことはとても尊敬していた。 時代の雰囲気もあったのかもしれない。 でも、この件は言語道断だ。 どんな理由であれ、大事な母のことを蹴るなんて!(怒X10) まあ、少しは大目に見てあげようか、な。 晩年、父は母のことを(当然のこととは言え)とても大事にしていたからだ。 

追伸:自分にとって「カッコいい政治家」と「尊敬する政治家」と「好きな政治家」は違う。 「カッコいい政治家」の不可欠な条件は「どれだけ要職を歴任したか?」ではない。 それは「選挙に滅法強いこと(=地元有権者に圧倒的に支持されていること)」だ。 その政治家の努力と魅力の証明だもの。 この点では、安倍総理も、石破幹事長も、河野太郎衆院議員も、小泉進次郎政務官も、スゴくカッコいい!!(ニッコリ) 

 
「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」