2014年6月23日

 夜8時過ぎ。 野菜ジュースを飲みながらのブログ。 本日は平和祈念公園で開かれた「沖縄全戦没者追悼式」に参列した。 終日、安倍総理に同行した。 「沖縄慰霊の日」について触れる前に、南北大東島視察の話を書く。

 大東諸島が産声を上げたのは、今から約4800万年前。 現在のニューギニア諸島付近で火山島として誕生したという説が有力だ。 約4200万年前にいったん沈下。 火山島の頂上にサンゴ礁が堆積しながら北上を続け、約600万年前に隆起。 現在の大東諸島が作られたと言われている。

 北大東島(北大東村)も南大東島(南大東村)も、基幹産業は農業。 内陸部には、さとうきび畑が一面に広がっている。 農家一戸当たりの耕地面積が広く、大型機械化による大規模経営が進んでいることもあって、1人当たりの所得では、沖縄県でもトップクラス(北大東村:1位、南大東村:第2位)だ。 

 両島の海域は豊かな漁場。 マグロやサワラが穫れる。 本島近海では見られない深海魚も多い。 食べるとお腹を壊す有名な魚(?)もいるとかいないとか…。

 日本の開拓団が南大東島に初上陸したのは1900年。 絶海の孤島とも言うべき南北大東島が日本の領土であることの意味は極めて大きい。 仮にこの2つの島が外国の領土だったら、日本のEEZ(排他的経済水域)の8分の1が失われることになるからだ。

 南大東村の製糖工場の高い煙突に、次のような標語が掲げられていた。 「さとうきびが島を守り、島が国土を守る」。 北大東島の人口は、最新のデータによると541人。 南大東島は約1248人。 南北大東島の基幹作物であるさとうきびが、両村の経済基盤を支え、人々の生活を守っている。 そのことが、海洋国家日本の基盤の一部になっている。 領土・海洋政策担当大臣として、しっかり胸に刻んでおかねばならない事実だ。

追伸:南北大東島を比べると、人口、面積では、南大東島が北大東島を2倍以上、上回っている。 が、2つの島には当然、ライバル意識がある。 健全に競い合っている。 年に1度、2つの村で交互に開催される「南北親善球技大会」は、両島の住民にとって最大のイベントだ。 

 球技大会では、野球、ソフトボール、卓球、テニス、バレーに加え、江戸相撲や沖縄相撲等も行われる。 この2日間は、島から島への民族移動(?)が起こるそうだ。

 北大東村での夕食会で、出席者から「ちょっとした秘話」を聞いた。 宮城光正・北大東村長は、若い頃、この親善大会に力士として出場していたらしい。 その時、知り合った「ミス南大東」を見事に射止めて結婚。 北大東に連れて返ったそうだ。 しかも「ミス南大東」(=現宮城村長夫人)は、仲田健匠・南大東村長の同級生だったらしい。

 南大東村の昼食会で、仲田健匠村長に事実関係を確認してみた。 このストーリーの大筋は間違っていないようだ。(笑) 近くに座っていた副村長によると、「宮城村長夫人の妹さんも美人だった。そのひとも、南大東島から北大東島にお嫁に行った。その相手も宮城村長の親戚だ」とのこと。 「これは(南北のライバル関係からすると)相手にかなりの得点を奪われている!(笑)こっちも頑張らないと!!」と仲田村長。 ね? 面白いエピソードでしょう?!(笑X2)
    

「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」