2014年6月10日

 6月8日(日)の日本経済新聞4面のコラム「政治と言葉」で、山本一太沖縄・北方相が取り上げられた。 書いたのは、黒瀬泰斗(たいと)記者。 政治家としての自分の心の支えになっているのは、同郷の内村鑑三の講演録「後世への最大遺物」の中の「勇ましい高尚なる生涯」という言葉であると紹介されている。

 山本家は曹洞宗。 自分もキリスト教徒ではないが、「上毛かるた」にも登場する内村鑑三(「こ」は「こころの灯台、内村鑑三」)を、子供の頃からとても尊敬している。 

 日経のコラムの内容をそのまま掲載する。 この記事を踏まえて、山本家のルーツ(ファミリーストーリー)の一端を書こうと思う。   

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         ~政治とことば~(6月8日:日本経済新聞4面)

 「何人にも遺し得る最大遺物、それは勇ましい高尚なる生涯である」。
山本一太沖縄・北方相は重圧がかかる局面になると、同郷の上州人でキリスト教思想家、内村鑑三の言葉を頭の中で繰り返す。1894年の箱根での講演を本にしたのが「後世への最大遺物」だ。

 内村は「これから生まれてくる人々や社会のために何かを残せないか」と聴衆に訴えかける。お金や事業、思想を残せなくても、勇ましい高尚な人生なら誰もが残し得る」と説く。2006年の自民党総裁選で安倍晋三首相を担いだときも、寝る前に講演録を読んだ。

 地元の群馬県は4人の首相を輩出した。「上州無知亦無才剛毅木訥易被欺」(上州人は知恵も才能もなく、気性が荒く飾り気がないお人よしである)という内村の詩を額に入れて議員会館の事務所に飾っている。

 内村は母方の遠い親戚にあたる。「最大遺物」は、後世の人に評価されるのは勇気ある決断を貫く人生だと理解している。閣僚として忙しい日々ながらも、物事は困難が大きいほどやり遂げる甲斐(かい)がある。これも内村の教えだ。(泰)
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 この続きは、「内村鑑三のDNA:その2」で。


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」