2014年5月5日

 昨晩、米国出張から戻って来た。 サンフランシスコに到着した4月28日以降、多忙な日程が続いた。 日本語と英語のツイッター(+バインの6秒動画)を発信するのが精一杯で、ほとんどブログを更新出来なかった。 本日、まとめて出張の報告をしたい。

 その前に、どうしても書いておかねばならないことがある。 4月27日(日)に行われた群馬県沼田市長選挙のことだ。 残念ながら、4期目を目指した現職候補(星野巳喜雄候補)は当選に届かなかった。 当選した新人候補との差は僅か300票だった。(ため息)

 300票ということは、150票をこちらにひっくり返せば勝てたということだ。 ここまでの選挙の流れを考えると、あと数日あったら逆転出来た可能性が高い。 最後の1週間、山本一太が星野候補と毎日並んで街頭演説に立ち、遊説カーのマイクを握り、死に物狂いでアピールしていれば(現職大臣としてそれは不可能だったが)逆転勝利を掴めたかもしれない。 地元秘書から最終結果を聞いて、そんな考えが頭を過った。  

 候補者本人はもちろんのこと、過去12年間、星野市長を支えて来た支持者の方々にとっても「無念の結果」だったと思う。 星野後援会の皆さん、私が苦しい時もいつも応援していただいたのに、ご恩返しが出来なくて(あまりお役に立てなくて)本当にごめんなさい!

 が、星野候補が選挙直後に語ったように、今回の得票は「皆が力を合わせて戦った誇るべき結果」だと思う。 現職候補として(最初から最後まで)厳しいネガティブキャンペーンや中傷に晒されたにもかかわらず、選挙中、相手候補の個人的な批判は全くやらなかった。 爽やかに、クリーンに、正々堂々と戦い抜いた「星野イズム」に感銘を受けた。 そりゃあ、そうだ。 星野応援団は、素敵なひとばっかりだもの。 このことは必ず将来に繋がると確信している。

 選挙前も選挙中も、週末は沼田市に飛び込んだ。 星野巳喜雄候補のために応援のマイクを握った。 が、過去のブログにも書いたように、他の2人の候補者の悪口は一切、口にしなかった。 3人とも、それぞれ実績、信念のある立派な候補者だと思っていたし、それぞれの陣営に一生懸命応援している市民の人たちがいたからだ。 たかが300票、されど300票だ。 市民の意思(選挙)で選ばれた新市長には、沼田市の発展のために尽くしていただきたいと思う。

 それにしても、星野陣営の最後の追い上げは見事だった。 今なら話してもいいと思う。 沼田市長選挙に関する複数の世論調査の動向は、全て正確に把握していた。 選挙告示前に足を運んだ星野後援会拡大役員会で、「現時点では相手候補にリードを許している。予断を許さない厳しい戦いになる!」と訴えた。 当初は知名度で優る現職候補がリードしていたものの、短期間で新人候補に追い上げられ、逆転されていたからだ。

 普通なら、このパターンになると、再逆転は難しい。 新人有利を示すこの数字が(なぜか)県内に広まった。 その瞬間から、星野候補に対する回りの対応が変わり始めた。 残念ながら、政治とはそういうものだ。 

 が、ここから星野候補が再び激しく追い上げた。 某有力組織の世論調査の数字をフォローしていた人たちにとって、「300票差」は予想外の結果だったのではないか。 もう一度言う。 あと3日あったら、結果は違っていたかもしれない。 そう考えると、悔しい…なあ。

追伸:
1.これだけ個人的魅力があって、行動力に溢れ、強力な後援会組織に支えられた現職市長候補が(僅差とは言え)再選を果たせなかった。 裏を返せば、それだけ一般市民の間に「不安」や「不満」があったということだ。 国会議員の1人として、星野市政を十分に後押し出来なかった点は、真摯に反省しなければならないと思っている。 市長の手腕に対する誤解を払拭するために、もう少しだけ時間が必要だった。 

2.「沼田市長選挙は現職が苦戦」という憶測が県内に広がっていた。 それでも、清水聖義太田市長と狩野浩志県議は出陣式にも、決起大会にも駆けつけていた。 投票結果を待つ星野選対事務所にも、この2人は足を運んでいたそうだ。 「現職が不利」という情報を聞いて(?)、地域の首長たちも事前に事務所に顔を出すのを控えたようだ。 清水市長のツイッターでそのことを知った。 清水市長も狩野県議も、いいとこあるよなあ。

 照れ屋なので一見、合理主義者に見える。 でも、実は義理人情に厚い。 自分は清水市長のこういうところがスゴく好きなのだ。 清水太田市長が市民の支持を得ているのは、類希な発想力や行動力のせいだけではない。

3.今回の沼田市長選挙において、SNS(ツィッターやFacebook)での発信は、選挙結果にほとんど影響を与えなかった。 現職候補に対するネット上のネガティブキャンペーンが市民の投票行動を変えたとも、到底、思えない。 視聴率が低すぎる。 が、世代が変われば変わるほど、SNSの選挙に及ぼすインパクトが大きくなっていくことは確かだ。

 ただし、これが自分自身の選挙だったら、いかなるネット上の攻撃に対しても、徹底的に反撃していたに違いない。 現時点で15万しかいないツィッターのフォロワーを倍増させ(目標の100万は無理かも(笑))、大臣就任以来、月間30~40万アクセスに下がっているブログへのアクセスを全盛期の90万まで回復させ、自らのウェブ番組「直滑降ストリーム」の発信力を倍増させ、あらゆる手段を使って攻撃相手を特定し、公表し、必要なら法的手段も駆使して、追いつめたはずだ。 選挙が終わっても、1年くらいは「言葉のミサイル」を飛ばし続けたかもしれない。

 あ、そんなことをする前に、まず「ふたい・ひろし」を表舞台に引きずり出さねばならないんだった。(笑X2) いずれにせよ、ウェブ上の発信力は、選挙でのネガキャンを抑止するツールにもなる。

4.今回の選挙に関して、ある議員のことを名指しで書くかどうか、迷っている。 このブログの影響力、特にメディア、政界、霞ヶ関での視聴率を考えれば、この人物の政治家としての将来に少なからぬダメージを与える可能性がある。 それでもひと言、言わずにはいられない。 大きく深呼吸して、一晩寝て、もう一度、考えてみよう。 


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」