2014年3月19日:パート2

 虚しさを感じる瞬間。 ふとしたことで、信頼していた人間の正体が分かってしまった時。 信念を貫く生き方を尊敬し、不当な圧力と戦って道を切り開こうとしている姿に感動してエールを送っていた相手の行動の源が、実は単なる「私怨」と「私欲」だったと気がついてしまった瞬間。 最初からそうなると分かっていたのに、器でない人間を担いで「やっぱり!」と自らの愚かさを悔いる時より、ずっと悲しいものだ。 

 同志だと思っていた相手が、かなり以前から敵方と内通していたと知る時も、ため息が出る。 うすうす感づいていたとしても、事実を突きつけられるのは嫌なものだ。 まあ、こんなの、世の中では(ましてや政界では)日常茶飯事だろう。(笑)

 幸か不幸か、50歳を過ぎるまで、いや権力闘争の世界に飛び込んだ後でさえ、誰かを本当に嫌いになったことはなかった。 あれほど叱られた森喜朗元総理も、チャーミングな人柄には惹かれる部分があった。 ライオンに楯突く子猫のように、最後まで逆らい続けていた参院自民党の2人の実力者(村上正邦元幹事長と青木幹雄元幹事長)に対しても、嫌悪感はなかった。 心のどこかで「スゴい」と思っていた。 

 それだけに、友人たちは驚いた顔で言う。 「一太がそこまで言うなんて、よほどのことがあったんだ、な。お前、嫌なことはスグに忘れるタイプなのに!本当に嫌なヤツなんだろうなあ!(笑X2)」と。 

 ハッキリ言って、彼らの指摘は正しいと思う。(笑X2) 山本一太が本当に嫌いな相手がいたとしたら、滅茶苦茶、性格の悪い(=人間性の悪い)人間に決まっている!!(断言) ああ、またこんな個人的感情を吐露してしまった。(反省) でも、人生で1人か2人、大嫌いな人が出来たとしても、神様はきっと許してくれるだろう。(笑X3)

 それでも、世の中は魅力的な人たちで溢れている。 苦しいことも多いけど、人生はやめられない! 虚しい瞬間より、ドキドキする場面のほうがずっと多いもの。 出会いも含めて、毎日が「ちっちゃな冒険」の連続だ。(ニッコリX10)

追伸:先日、ある若手議員が言った。 「山本大臣、いつも答弁が丁寧で、温和ですねえ!」と。 温和??!!(笑) 自分の中には「激しい闘争心」が潜んでいる。 そうじゃなかったら、参院の2人の実力者に正面から逆らい続けるなんて出来るわけがない。 

 振り返ってみると、2人の大物幹事長が参院を牛耳っていた時代、人事で優遇されたことは一度もなかった。 が、最初からポストへの執着を持つ必要のない自分は、いつも自由だった。

 過去1年3ヶ月。 手堅く、慎重に、感情を抑えながらやって来た。 全ては安倍総理のため。 安倍内閣の存続が国益だと確信しているのだから、当然だ。 それでも、時々、ボヘミアンの血(天の邪鬼のDNA?)が騒ぐ。 Hold your horses!! 


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」