2014年1月30日

 夜10時過ぎ。 今晩もシンプルな夕食を作った。 熱いほうじ茶を片手に、パソコンのキーボードを叩いている。

 昨日に引き続き、午前、午後と参院の代表質問があった。 今日も、安倍総理がずっと答弁に立っていた。 総理のタフさには驚愕する。 体力も精神力も強靭だ。 安倍首相を支えているのは、リーダーとしての覚悟だと思う。

 午前中の参院本会議の前に、総理官邸で菅義偉官房長官に会った。 SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)をめぐる健康・医療戦略室との調整が決着した。 

 譲歩した理由は2つ。 ひとつは、安倍内閣の要であり、個人的にも敬愛する官房長官にこれ以上、余分な心配をかけたくなかったこと。 「日本版NIH」は、何があっても成功してもらわねばならない。 

 もうひとつは、健康・医療戦略室が、ImPACT(革新的研究開発促進プログラム)の趣旨を理解してくれたからだ。 いずれにせよ、総合科学技術会議と健康・医療戦略室とは、しっかり連携を取っていく必要がある。

 夕方。 大臣室でキャロライン・ケネディー駐日米国大使の表敬訪問を受けた。 冒頭、ジョージタウン大学留学時代にジュールス・デービス教授(ケネディー大統領の名著「勇気ある人々」に深く関わった人物)の米国外交史の授業を取っていたことを話した。 「もう一度、あの本を読みたいと思っているんです!」と。

 ケネディー大使が驚いたように言った。 「ええ、彼(ジュールス・デービス教授)のことは知っています。実は今日、私が大臣にプレゼントしようと思っていたのは、そのケネディー大統領の本なのですよ!」と。

 科学技術イノベーション政策、沖縄問題、宇宙政策等に関して、率直な意見交換が出来た。 日米が連携を深められる分野はあちこちにある。 ケネディー大使との細かい会話のやり取りは書かない。 が、いろいろな意味で、中身の濃い意見交換が出来た。 

 強く感じたのは、ケネディー大使が、間違いなく「ケネディー大統領の志」を引き継いでいるということだ。 とにかく、あっという間の30分だった。  

 キャロライン・ケネディー大使は、多彩な才能の持ち主。 米国の歴史、政治、ポエム等に関する9冊ものベストセラーを誕生させている著者、編集者であり、公立学校等の改善運動にも積極的に関わっている。 ジョン・F・ケネディー大統領図書館財団理事長も務めている。

 もちろん、外交官としても成功すると思う。 あのチャーミングな人柄だもの。 同時に、柔軟でアーティスティックな感性を持ち合わせている気がした。 確かコロンビア大学で博士号を取得しているはずだが、ハーバード大学の専攻は美術だった記憶がある。 日本の文化も、(クールジャパンも含めて)きっと深く理解してもらえるのではないか。

 あ、もう、こんな時間か。 腹筋と背筋をやって、今晩も早めに布団に入る。 明日は、終日、衆院予算委員会の基本的質疑だ。 

追伸:ケネディー大使からいただいたのは、「ジョン・F・ケネディー:ホワイトハウスの決断」(編集:テッド・ウィドマー、序文:キャロライン・ケネディー)の翻訳版だった。 週末の夜に読破する。   

「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」