2014年1月15日

 午前10時。 ハノイからシンガポールに向かう飛行機の機中で、Macのキーボードを叩いている。 機中で食べたシンプルな朝食が美味しかった。 べトナムの人たちは、味覚が発達している。 何を食べても美味しいもの。

 短い滞在だったが、べトナムでの日程は、とても充実していた。 赴任して3ヶ月目の深田博史・駐べトナム大使が、精力的に飛び回っている。 政府や党との人脈を開拓すると同時に、現地の邦人企業関係者とも頻繁に接触し、彼らのビジネス展開を後押ししている。 べトナム政府と日系企業との間の様々なトラブルを解決するために、運輸大臣や商工大臣とも、直接、交渉していると聞いた。

 ファム・ビン・ミン副首相兼外務大臣との会談をいち早くセットしてくれたのも、国際電話で「昨年末の日・ASEAN特別首脳会議のフォローアップとして、非常にタイムリーな訪問だと思います。ぜひ、来てください!」と言ってくれたのも深田大使だった。 副首相を兼任する外務大臣とこんなに簡単にアポが取れる。 大使自身が日頃から各方面にパイプを作る努力をしている証拠だ。 

 「初入閣の閣僚だろうと、外務大臣であろうとなかろうと、安倍政権の大臣がせっかくやって来るのだ。出来る限り、日本とべトナムの関係強化のために活用しよう!」「使える材料は何でも使って、べトナムにおける日本の存在感を高めよう!」 深田大使には、そういう熱意と行動力がある。 ASEANには、こういう外交官が必要なのだ。 深田大使の奮闘ぶりは、安倍総理にも、同僚議員にもしっかり伝えたい。

 昨日のミン外相との会談では、海洋分野における日本とベトナムの協力、東シナ海、尖閣諸島に関する日本政府の立場、領土・主権問題に対応するための「海洋政策担当大臣の3原則」等について説明した。 最後に、靖国を参拝した安倍総理の真意も伝えた。 中身のある議論が出来たと思う。

 マレーシア側の発言も含め、外相会談の詳しいやり取りを明らかにすることは控える。 が、少なくとも「法の支配による海洋秩序を構築することの重要性」「山本3原則の内容」については、共通の認識を持てたと思う。

 あらら、飛行機が急に揺れ始めた。 書きにくいので今回はここまで。

     
fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」