2014年1月6日

 昨年12月、IT企業の若手経営者との勉強会を(同じメンバーで)2度、大臣室で開いた。 あっという間の2時間。 ホンネの議論は、とても刺激的だった。 こういうのが、やりたかったんだよなあ。(ニッコリ) 

 5人とも、かなり「クール」だった。 同席してもらった遠藤CIOやIT戦略本部のスタッフも、口々に「スゴく面白かった」と話していた。 皆さん、わざわざ内閣府まで足を運んでいただき、ありがとうございました! 

 このIT担当大臣と次世代IT起業家との意見交換会は、(自由な議論を誘発するために)IT戦略本部の外に置いた。 そうじゃないと、非公開に出来ないからだ。 が、非公式な議論であっても、日本のIT産業の競争力に繋がる話が出て来れば、政府の政策に反映させていきたいと考えている。 これでも一応、IT担当相なのだ。(笑)

 様々な情報を基に、20人ほどの次世代IT企業経営者をリストアップさせてもらった。 こうして見ると、面白そうな人ばっかりじゃないか。 第3回目は、また別の5人と議論の場を持ちたいと思う。

 起業と言えば、昨年末、菅義偉官房長官とシリコンバレーで活躍する日本人起業家3名との朝食会をアレンジした。 以前のブログにも書いたように、「日本人1億全員アントレプレナー(起業家)宣言」の話で盛り上がった。 

 シリコンバレーで複数の企業を立ち上げ、現在はevernote日本法人会長を務めている外村仁(ほかむら・ひとし)氏が言った。 「サラリーマンも、主婦も、ボクサーも、政治家も、いや、あらゆる職業の人たちがアントレプレナーシップ(起業家精神)を持っているんですよね!」と。

 そう、アントレプレナーシップとは、リスクを取って何か新しいことをやろうとする、新しい発想を生み出そうとする精神構造、いや情熱のことを指す。 起業家だけにあてはまる言葉ではない。 いくつになっても、何かに挑戦しているひとは、輝いている。

 その意味で言うと、楽天の三木谷浩史社長、ソフトバンクの孫正義社長、ユニクロの柳井正社長は、かけ値なしに「カッコいい!」と思う。 この3人の経営者のことを(面識はあるが)個人的によく知っているわけではない。 が、3人ともあらゆる困難を乗り越えて、1代でスゴい企業を創り上げた。 この人たちの共通の目標はただ1つ。 グローバルな競争に勝ち抜いて、世界のトップになることだ。 

 シリコンバレーやニューヨークみたいな本拠地に攻め込んで、世界のトップを狙おうなんて、それだけでドキドキしませんか? ど真ん中からエベレスト登頂を目指す人たちがいることを、同じ日本人として誇りに思う。

 リスクを恐れずに努力を重ね、失敗や困難を乗り越えて成功を掴み取る人々を賞賛する。 成功者に嫉妬して皆で足を引っ張るのではなく、「カッコいい!」「自分も目標にしたい!」と評価する。 こういう文化を日本社会にも根付かせる必要がある。 それが、世界に通用するより多くの日本人起業家を生み出し、安倍総理の目指す「日本を世界の高度人材が集まる拠点(ハブ)にする」ことに結びつくからだ。

追伸:昨年末、(安倍総理の肝煎りで)IT担当大臣の下に新たな検討会を立ち上げた。 三木谷社長には、検討会のメンバーに加わってもらった。       
三木谷さんとは、今後、議論する機会が増えそうだ。 楽しみだ、な。


fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」