2013年12月23日

 本日は「天皇誕生日宴会の儀」に出席した。 指定された席は、縦に並べられた何列ものテーブルの中央の先端。 何と、天皇・皇后両陛下に最も近い席だった。 真向かいの席には、岸田文雄外務大臣ご夫妻。 少し緊張しながら、食事をした。 両陛下の温かい笑顔に癒された。 お2人とも、とてもお元気そうに見えた。 

 岸田外務大臣と外交や都知事選挙の話をした。 相変わらず、真面目で真摯な人柄。 「安倍総理は岸田外相をとても信頼している。」 そんな声をあちこちで聞く。 岸田大臣、この1年間、本当にお疲れ様でした。 奥様は、品格のある、とても素敵な方ですね。(ニッコリ)

 両陛下が退出された後、隣のテーブルに座っていた小野寺防衛大臣ご夫妻にも話しかけた。 防衛相という重職を1年務め上げた小野寺大臣、最近、ある種のオーラが出て来た感じがする。 何かカッコいいんだよなあ。

 宴会の儀が始まる前に、河野太郎衆院議員夫妻や西田昌司参院議員夫妻とも挨拶を交わした。 菅義偉官房長官ご夫妻と会えなかったのは、残念だった。 アニキは、どこらへんに座っていたんだろう? 

 ここからは、その菅長官と改めて調整しなければならないSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の話の続き。 その1~その3で記したように、健康・医療戦略室は、科学技術の重要予算における健康・長寿分野の比率を算出するにあたって、「アクションプランの対象施策であって、かつ科学技術振興費で実施されている事業」のみを対象とした。 理由はシンプル。 その2つの条件を付さないと、彼らが欲する「医療分野4割以上」という数字が導き出せないからだ。

 ところが、この2つの前提は実態に合っていない。 その理由はあまりに明確だ。 簡単に説明する。 

 総合科学技術会議が、科学技術に関する重要施策を「アクションプラン」という形でまとめているのは事実だ。 が、しかし、SIPが対象とする施策は、アクションプランで掲げられた施策に限定されない。 

 逆に言うと、アクションプラン策定後に任命された政策参与(PD)の指揮の下で、アクションプランと重複しない新たな研究も実施することになる。 そうだとすれば、そもそも、アクションプランをベースに比率を試算すること自体、妥当とは言えなくなる。

 科学技術振興費の件については、前回のブログで解説した。 改めて言っておくが、SIPの予算は、科学技術振興費以外の予算(例えばエネルギー特会)で実施される事業とも連携する。 そもそも、科学技術振興費の数字のみを用いて計算すべきものではない。 

 加えて言うと、SIPは総合科学技術会議が議論を重ねて設計してきた制度だ。 もし健康・医療戦略室が、最初から「SIPを科学技術振興費で実施される施策のみに連動させる」かのように解釈しているとすれば(そんなことはないと思うが)、どう考えてもおかしい。

 あ、電話が鳴っている。 次回のブログでは、「情念の部分」を書かせてもらう。


fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」