2013年12月6日

 甘利経済再生担当大臣が、昨日の記者会見で、「早期の舌がんの治療のため、シンガポールで開催されるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の閣僚会合への出席を見合わせる」と述べた。 「安倍総理に大臣辞任を申し出たが慰留された。考えた末、病気を克服して閣僚を続投する決意を固めた」とも。

 本日の閣議後の記者会見で、甘利大臣の病気療養のことを聞かれた。 次のような趣旨のコメントをした。

「甘利大臣は、科学技術イノベーションに最も理解のある主要閣僚です。経済再生担当大臣として、ImPACT(革新的研究開発推進プログラム)やSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の創設も、最初から強く後押ししていただきました。甘利大臣の応援がなければ、この2つのプログラムが形になることはなかった。病気を克服して、1日も早く公務に復帰していただきたいですね。いや、必ずそうなると思います。」

 シンガポールのTPP閣僚会合には、西村康稔・内閣府副大臣が代理出席するとのこと。 西村副大臣は政策も出来るし、行動力も抜群だ。 甘利大臣の指示を受けつつ、立派に代役を果たしてくれるだろう。 
 が、しかし、安倍内閣の経済再生担当大臣として、甘利大臣の代わりが務まる人は、ちょっと思い浮かばない。 アベノミクス推進の司令塔であり、産業競争力会議を主導する立場の経済再生担当大臣は、経済政策に詳しいだけでは役目を果たせない。 

 そう、経済再生担当大臣は、成長戦略を実現していくために各府省の背中を押し、(必要があれば)関係大臣に注文をつけるだけの重みと圧力を持った人物でなければならないのだ。 それをやるためには、安倍総理からの絶対的信頼も欠かせない。 あらゆる意味で、甘利大臣以上の適役は見当たらない。(キッパリ)

 甘利大臣、ここは焦らず治療に専念してください。 しっかり体力を回復させた上で、経済再生担当大臣のポストに復帰してください。 退院後の静養には、(神奈川県にもいい温泉は一杯あると思いますが)群馬の温泉、特に私の生まれ故郷の「草津温泉」がおススメです。

 それはともかく、今晩も「深夜国会」になる可能性がある。 決着はつくだろうか?


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」