2013年11月18日

 過去のブログでも触れたが、初代の領土担当大臣として、領土と主権をめぐる内外発信を強化したいと考えている。 安倍総理の考え方、外交政策との整合性に配慮しつつ、安倍内閣が領土と主権の問題を重要視していることを改めてアピールするためだ。 ようやく「そのタイミング」が来た。 

 竹島、尖閣諸島、北方領土が日本固有の領土であることは、歴史的にも、国際法的にも疑う余地がない。 そして、これらの問題に関して「力で現状を変えようとしている」のは、明らかに中国と韓国だ。 この事実を、国際社会に正確に理解してもらわねばならない。 そのためには、領土担当大臣の対外発信機能も高めていく必要がある。 感情論に流されず、最も効果的な発信の方法を探っていくつもりだ。

 他方、安倍総理は、中断している日中、日韓の首脳会談について、「対話のドアは常に開かれている」と繰り返し強調している。 同時に、中国とは戦略的互恵関係を目指していくことを、韓国とは民主主義の価値観を共有する戦略的パートナーとしての関係を重視する姿勢を度々、表明している。 長期的な国益を考えた「冷静な戦略的思考」だと思う。

 先日、ある会合で、閣僚の靖国神社参拝が話題に上った。 意見を聞かれたので、「安倍総理の見解を100%、支持する」と即答した。 総理の靖国神社参拝に関する立場は、「国のために戦い、尊い命を犠牲にされた方々に対して、英霊に対して手を合わせ、尊崇の念を表し、ご冥福を祈ることは当然のことだと思う。閣僚による靖国神社参拝は私人の立場で行われたと認識。これを実施するかどうかは、閣僚が自ら判断すべき事柄だ」というものだ。 全く同感だ。

 これに対して、総理自身の参拝については、「この問題が外交問題、政治問題化しているのも現実。だが、本来、外交問題化、政治問題化させるべきではない。(自分が)いつ行くか、行かないかということについて話をすることは控えたい」という姿勢を変えていない。 

 時々、思う。 この問題に関しては、総理自身にもいろいろな思いや葛藤があるのではないか、と。 苦しい思いを抱えているのではないか、と。 安倍総理の対応に落胆している人たちがいるのは確かだ。 曖昧な態度を取るべきではないと批判する向きもある。 が、自分は、安倍総理の「冷静な情勢分析に基づく大局的判断」は間違っていないと信じている。 総理は今後も同じ方針を堅持するだろう。

 理由は明確だ。 外交には戦略がなければならない。 目的を達成するために、どの分野でどうせめぎ合うのが最も効果的なのか? どうすれば国益にプラスに働くのか? そうした戦略的判断が不可欠だ。

 国家リーダーである総理の下には、あらゆるルートから情報が集まる。 総理でなければ知り得ないことは山ほどあるはずだ。 各国政府の動きや思惑、国際社会の反応、日本の国益等を総合的に分析し、考え抜いて打ち出した方策なのだ。 国益を護りつつ、東アジア外交を再構築出来るのは安倍首相しかいない。 ここは、ぜひ粘り強く取り組んでいただきたい。     

 何をやっても必ず批判を浴びる。 憲法改正も、消費税増税も、TPP参加も、減反政策の転換も、エネルギー政策も、秘密保護法も、規制改革も、靖国参拝も、賛否両論がある。 苦しくて、難しい判断だ。 内閣総理大臣は、常に孤独だ。 それでも、安倍総理には、長期的な視点に立って、日本再興を成し遂げるための決断を積み重ねて欲しい!

 安倍総理、いかなる反発や批判があろうと最後まで応援します! 迷わずにリーダーとしての信念を貫いてください!!  

 
「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」