2013年10月27日:パート3

 間もなく夜8時。 今晩の夕食は、ご飯、味噌汁、3匹のししゃも、サラダ、もずくというシンプルなメニュー。 食後のフルーツ(リンゴ)とヨーグルトもしっかり食べた。 ああ、美味しかった。(ニッコリ)

 大臣になって以来、毎日があっという間に過ぎてしまう。 北方領土視察やサマーダボスの印象等、続編の書けないシリーズが日々、たまっていく感じだ。

 意を決して、「山本一太大臣、誕生秘話:その1」の続編を掲載する。 安倍総理の人間性が伝わるエピソードだもの。 今なら、この話を書いても、総理は許してくれると思う。 その前に、熱いカフェオレをもう一杯、飲む。 ミルクを温めて、と。

 昨年の9月26日。 自民党総裁選挙で、安倍晋三元総理(現首相)が、2度目の自民党総裁に選出された。 「ちっちゃな奇跡」が実現した瞬間だった。

 安倍総裁は、すぐさま新執行部の人事に取りかかった。 総裁選で最後まで争った石破茂元政調会長の幹事長就任が早々と固まり、野田聖子総務会長、高市早苗政調会長という目玉人事も発表された。 党3役が決まったことを受けて、その他の党幹部人事(幹事長代理、政調会長代理、国会対策委員長、部会長等)も動き始めた。 

 政治の世界に「図らずも…」という言葉はない。 次回の総選挙では自民党政権復帰の可能性が高いと囁かれていただけに、新執行部の人事をめぐって水面下で様々なせめぎ合いがあったようだ。 安倍陣営で一緒に総裁選を戦った仲間たちが、次々と安倍総裁を支えるポストに就いていく中、親しい議員やメディア人たちが口々に言った。 「山本一太が安倍総理の親衛隊なのは皆、知ってる。だから、一太さんを含め、安倍総理に近い人たちは、安倍執行部でのポストを遠慮してくれと言われるかもしれない」と。

 なるほど、そうかもしれないと思った。 安倍総裁は、自ら電話して1人1人に丁寧に役職を伝えている(要請している)と聞いていた。 が、自分には(ポストに関して)何の連絡もなかった。 正直言って、何らかの役職をもらって安倍総裁を助けたいという気持ちはあった。 「ポストを持たない野党議員」では、発信する手段が限られてしまうからだ。 が、「あの勝手補佐官だって自分が作った。ポストがなければ、創り出せばいい!(笑)発想力と行動力があれば、きっと安倍総裁を応援出来る」と自分を納得させた。

 最大野党自民党の全体の役員人事がほぼ終わりかけていた週末、久々に妻と2人で日曜のブランチに出かけた。 場所は青山にある某カフェ・レストラン。 食後の紅茶を飲みながら、新しいモノマネを披露していると、携帯電話が鳴った。 安倍総裁からだった。

 あ、お湯が沸いた。 今度は熱いほうじ茶を入れよう。 この続きは、腹筋と背筋をやった後で。


fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」