2013年9月11~12日

 9月13日。 本日深夜のフライトでヨーロッパに飛ぶ。 パリ経由でウィーンに入る予定だ。 日本政府代表として、IAEAの総会に出席する。 今年の総会演説は、日本にとって極めて重要だ。 汚染水問題に対する日本政府の取り組み、安倍内閣のエネルギー政策をしっかりアピールする。

 さて、ここからは「サマーダボス会議」での活動報告の続き。 ビュッフェ会場で連続ミーティング(存在感アピール行脚(笑))をこなした後、午後2時からの公開セッションに向かった。 午後1時半過ぎに会場に到着。 他の出席者やモデレーターと進行の打ち合せをした。 このセッションの模様は少し詳しく書きたい。 ある意味、ダボス会議の本質が凝縮されているからだ。

 セッションのテーマは、「Big Data or Big Hype?!」(「ビッグデータは単なる流行語なのか?過剰評価されているのか?」というもの。 自分を含む4人のパネリストが2組に分かれて賛成、反対の立場で議論し、聴衆に勝敗を決めてもらうという形式だった。 

 もう少し具体的に言うと、議論が始まる前に、聴衆がネットで「ビッグデータは過大評価されている」という主張に対して賛否の票を投じる。 ディベートが終わった後、再び、評決を取り、勝敗を決めるという流れだ。 あれ? これって、「朝まで生テレビ」と同じ方式だ、な。(笑)

 モデレーターから、「セッションの冒頭で、4人のパネリストがそれぞれ5分間のプレゼンをやる。その中身を踏まえて、さらに相手に反論する。賛成、反対の順で交互にやってもらう。反対のチームは最初から相手に反論しても構わない。議論が2巡したところで、聴衆との質疑応答になる。英語、中国語、日本語の同時通訳が入っているので、どの言語でも構わない。あ、それとこのセッションはオープンであることを忘れずに…」というルールの説明があった。 山本一太は、4番目のスピーカーだった。  

 賛成側のチームは、気鋭の米国人起業家とWorld Bankのコンサルタントを務めるガーナの政策研究所長という組み合わせ。 強敵だ。 反対の立場(ビッグデータ擁護)でスクラムを組んだのは、北京大学の若い中国人助教授だった。 ちなみに、モデレーターは、雑誌「エコノミスト」の中国支局長。 早口でネアカのインド系ジャーナリストだった。

 フォーラムの会場は、段差のついた劇場のような部屋。 満席だった。 野心に溢れた人々(?)のエネルギーが充満していた。 議論が始まる直前に、隣に座っていた北京大学の助教授に英語で聞いた。 「もちろん、全部、英語でやるよね?」 若い博士から、意外な答えが返って来た。 あ、そろそろ次の日程がある。 この続きは次回のブログで。    


山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」