2013年8月5日:パート3

 今回の参院選挙で見事、初当選を果たした34人の新人議員の方々にどうしても伝えたい最初のメッセージ。 それは、この参院選挙を選挙だと勘違いしたら、鬼門と言われる2回目(6年後)の戦いには、けっして勝ち残れないということだ。 過去4回の参院選挙を(追い風の時も逆風の時も)全て圧勝し、毎回、得票を伸ばして来た唯一の現職参院議員が言うのだから、間違いない。

 17日間の選挙期間中、自分は安倍内閣の閣僚という立場で、全国を応援に飛び回った。 地元にまともに戻れたのは3日間のみ。 それでも圧勝なんて、通常ならあり得ない。 ましてや、民主党を含む主要野党が、比例区での得票と連動するはずの選挙区(地方区)の候補者を擁立出来なかった複数の県があった。 これも普通なら考えられない状況だ。 

 もちろん、新人候補自身の魅力や熱意が選挙結果に影響を及ぼしたのは間違いない。 が、今回の得票は(本人の実力というより)「回りの環境(地合いの良さ)に助けられた」と考えたほうがいい。

 安倍内閣が日本再興を果たすためには、参院でも自公が過半数を維持することが不可欠だ。 完全与党で臨む3年後の参院選挙は、厳しい戦いになるだろう。 もちろん、6年後も勝たねばならない。

 新人議員の皆さん、もし次回(6年後)の選挙にも勝って政治家を続けたい気持ちがあるなら、今から後援会組織を強化し、地元の挨拶回りをきちっと積み重ね、逆風でも勝てる態勢を整える準備を始めることをお薦めします。 衆院より風に弱い全県1区の参院では、無党派層を惹き付ける個人の発信力も開拓する必要がある。 そう、6年間なんてあっという間だ。 なのに、情勢は大きく変わる。 自分自身の経験から言っても、参院選挙は2回目が最も難しい。

 次回のブログでは、2つ目のメッセージ「安倍政権への期待が自民党圧勝に繋がった」について書く。


山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」