2013年6月13日:パート3

 夜10時。 熱いほうじ茶を片手に、本日3本目のブログに取りかかった。 「まだ掲載していない大臣答弁シリーズ」の続きを書く。

 5月30日の「科学技術イノベーション推進特別委員会」(衆院)で質問に立ったのは、与野党5名の委員。 公明党の伊藤渉議員、みんなの党の柏倉佑司議員、みんなの党の井坂信彦議員、共産党の宮本岳志議員、生活の党の青木愛議員だった。

 伊藤渉氏は、公明党の科学技術委員会委員長。 同委員会の提言を届けるため、わざわざ大臣室まで足を運んでくれた。 科学技術イノベーション政策全般に詳しい。 科学技術顧問設置をめぐる問題、総合科学技術会議の司令塔機能強化、研究開発法人のあり方、行政府の人材育成等について質疑を交わした。 顧問設置に関する議論の現状、司令塔機能強化の流れを丁寧に説明した。 新たな研究開発法人の必要性もアピール。 とても有意義なやり取りだった。

 柏倉佑司氏とは、「宇宙政策のプライオリティー」について議論した。 常に原点を見つめ直すことは大切だ。

 井坂信彦氏には、総合科学技術会議の司令塔機能を強めるための府省横断型研究開発プログラムの意義、日本に世界から優秀な頭脳を集めるための社会統合政策の重要性を質された。 それぞれに対して、「総合科学技術会議の機能強化は、政策決定プロセスへの参加を含めた複眼的なアプローチで進める」、「グローバルな人材獲得競争に勝つための環境整備として、社会統合政策が大事だと認識している」と答弁した。

 宮本岳志氏は、科学技術に関わる研究者の処遇に焦点を絞っていた。 改正労働契約法の問題点についても聞かれた。 科学技術担当大臣の直接の所掌ではない質問が多かったので、なかなか答えにくかった。 が、研究者の雇い止めの問題に関しては、しっかりウォッチしていきたいと思う。 共産党の宮本氏とは、基本政策も考え方もかなり違う。 でも、宮本議員のストレートで、さっぱりした人柄。 嫌いじゃない、な。

 青木愛氏は、「日本の優秀な研究者がなぜ渡米してしまうのか?」「優れた研究者が日本で研究を続けたいと思うような環境を作ることが大事なのではないか?」という問題意識を持っていた。 重要な視点だと思う。

 5月の連休に渡米した際、米国の国立衛生研究所(NIH)で働く日本人研究者たちと懇談した。 その経験も踏まえ、出来るだけ丁寧に大臣としての見解を述べた。 青木議員からは、「地域にある技術をもっと成長戦略に活かしていくべきではないか?」という指摘も。 

 青木氏から提案のあった「地域発の技術を持つ関係者」の人たちと科学技術担当大臣との意見交換(懇談?)は、何らかの形で実現したいと考えている。 与野党に関わらず、建設的なアイデアは、積極的に取り入れたい。

 もう一杯、お茶を飲もうっと。


山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」