2013年5月14日

 夜。 少し前に夕食を食べ終わった。 某月刊誌に山本一太の中傷記事を書いた謎の人物「二井宏(ふたい・ひろし)」のシリーズその3では、「逃げ回る二井宏(ふたい・ひろし)の正体を暴けると確信している理由」を書きたい。

 今から6年前、第一次安倍政権の時代、某月刊誌に政界の内幕を描いた政治ドキュメントが連載されていた。 タイトルは伏せておく。 作者はペンネーム。 丹念な取材に基づいて書かれた力作だった。 

 時々、雑誌のコピーを取り寄せて、目を通していた。 このシリーズに情報を提供していたと思われる官邸内の某人物が、何を考えているのかを知りたかったからだ。 山本一太に関しては、ちょっぴり意地悪な見方だった。

 数年前のある晩、何人かのマスコミ人や学識経験者と会食した。 野党に転落していた自民党にとって雌伏の時代だった。 食事会の出席者の1人(知り合いのベテラン記者)が、アルコールに酔った勢いでポロッと言った。 「あの連載の記事、僕が書いたんじゃないかと言われてるようだけど、そうなんだ!」と。 連載が終わって何年か経っていた。 もう事実を明かしても、問題ないと思ったのだろう。

 「ああ、そうだったんですか!」と言いながら、(恐らくこの人が書いた記事の中に)山本一太に対する批判的な記述があったことには触れなかった。 単なる悪口ではなかったし、この人物が嫌いではなかったからだ。 だいいち、本人は、全く憶えていない様子だった。(笑)

 それより何より、この連載には、時々、ハッとするストーリーがあった。 これは、実力派のジャーナリストしか書けないなと思っていた。 まともに取材もしていない「二井宏(ふたい・ひろし)」の中傷記事とは全く違う。 が、このベテラン記者の思わぬ告白を聞いて、こう思った。 「なるほど、人間は気の緩む動物だ」と。(笑X2)

 二井宏(ふたい・ひろし)という名前の人物は存在しなくても、ペンネームで記事を書いた人間は必ずいる。 そして、その人物が山本一太を追い落とそうとするあの記事を書いたことを知っている人間も複数いる。 たとえば、出版元でこの企画を担当したデスク、二井宏(ふたい・ひろし)のファックスを受け取ったスタッフ(あるいは秘書)、居酒屋で話を聞いた友人…。 いや、実際にはもっといるかもしれない。

 仮に自分が二井宏(ふたい・ひろし)なら、どうするだろうかと考えてみる。 正体(=実名)を突き止められ、公表されるのは絶対に嫌なはずだ。 山本一太の「直滑降ブログ」はもちろん、ネット番組の「直滑降ストリーム」もツィッターも、毎日、目を皿のようにして見ているに違いない。 

 そして、事情を知る関係者にきっとこう頼んでいる。 「一太が嗅ぎ回っている。オレ(私)が二井宏(ふたい・ひろし)であることは、外で絶対に言わないで欲しい!」と。 出版元も当然、箝口令をしいているだろう。 「匿名で山本一太に情報提供したりしたら、処分は免れない!」くらいは言っているかもしれない。(笑X3) あ、お湯が沸いた。 この続きは、その4で。  

 
山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」