2013年5月3日

 しばらくの間、意識を失っていた。 熱いお茶で目を覚まして、米国出張報告の続きを書く。 

 米国滞在中に、米国競争力会議(COC)、アメリカ科学振興協会(AAAS)、ハワードヒューズ医学研究所(ジャネリアファーム)を訪問した。 3つの組織のトップと意見交換した。 米国の強みは、政府資金の他にも、研究開発を支援する様々な仕組みがあることだ。

 米国競争力会議(Council on Competitiveness,COC)は、1986年に設立された。 前身はあのヤング委員会だ。 米国の産業競争力を国際比較の観点から分析、評価し、それを踏まえた将来の政策課題を政府へ提言している。

 メンバーは全て個人資格の会員制で、約200名が登録。 そのうち、熱心なのは50人程度とのこと。 企業のCEOが4割、大学学長が6割ちおう構成で、労組の幹部も参加している。 

 COCに参加している大学学長にとって、ここは経済界トップとネットワークを構築する場であり、産学連携を推進する空間であり、研究スポンサーを探す拠点ともなっている。

 COCが2004年に公表した「イノベート・アメリカ」は、科学アカデミーによる「オーガスティン報告」(2005年)に繋がった。 これがブッシュ大統領のイノベーション・イニシャティブ(2007年)を触発し、同年の米国競争法成立の流れを作った経緯がある。

 経済・産業政策のシンクタンクとして、米国政府の政策にも深く関与するCOCは、産業界と学会のトップクラスのメンバーで構成されている。  どうやって、政府、産業界、学術界の関係をバランスよく維持し、産官学の連携を促して来れたのか? その理由を知りたかった。

 久々にブログをまとめて書いたら、指が疲れた。 しばし休憩。


山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」