2013年4月5日:パート3

 間もなく夜11時。 二杯目の熱い紅茶を飲みながら、本日3本目のブログを書く。

 さて、今日からあることを調べ始めた。 幾つかの「不愉快なエピソード」に行き着いた。 つくづく思う。 世の中には、生まれつき「傲慢で不遜な人間がいる」と。 これ以上は…書かない。

 さて、と。 気分を変えて、「直滑降」を続ける。 4月3日に行われた衆院内閣委員会では、(前回に引き続いて)民主党の荒井聰衆院議員からも質問があった。 共通番号制の過去の経緯、エシュロン事件、マイナンバー導入に伴う暗号化問題…どれも勉強になった。 荒井議員と他の大臣とのやり取りも、しっかり聞いた。 荒井氏には、政治家としての一貫した哲学がある。 山本一太との質疑の中身は、以下のとおり。

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平成25年4月3日(水)衆議院・内閣委員会(民主) 荒井聰議員
議事メモ<抜粋>

(荒井聰議員)
 山本大臣、この国民総背番号制と言いますか、共通番号制で、いくつか今までトライをしておりますね。1980何年だったでしょうか、グリーンカード制っていうのを最初に導入しようといたしました。これは色んなところから資産課税が目当てではないかという点もあったりして、もちろん共通番号制の意味というのは、社会保障の給付の公平化、それから税の公平化のために使う必要があるという、そういうところからあったわけですから、この資産課税についての意味というのも当然あったわけなんですけれども、しかしそこが大きなネックになって、結果的には法案が成立したにもかかわらず、議員立法で廃止したんですね。

 それから、あれだけ大きな議論をした住基ネット。これも出来上がってしまってから、そんなに使われなくなってしまった。これは成功か失敗かと言えば、私はむしろ投資に関する効果はそれほどなかったっていうふうに思いますよね。こういう、今までの共通番号制にみられる失敗例というか、それを今回のこの共通番号制を導入するという、マイナンバーを導入するというやつにどういうふうに参考にしたのか、あるいはこれを鑑みて制度設計なり作ろうとしているのか、基本的な問題で結構ですから御説明願えますか。

(山本大臣)
 先生から御質問をいただくということで、グリーンカードとか住基ネット、e-tax、社会保険システム等、過去の政府情報システムにおける事例、少しまた改めて調べて参りましたが、今おっしゃったとおり、これまでの政府情報システムについては問題が生じて途中で制度そのものを廃止した例もありますし、システムを導入したにもかかわらず必ずしも活用されていない事例もありますし、あるいは問題が生じてシステム整備自体がもう停滞しているという問題もあります。これは率直に何が悪かったのかということを、委員おっしゃったように反省しなければいけないと思っています。

 特に、大規模システムの整備においては、関係者との事前の十分な調整を始め、やはり利用者である国民の方々のニーズというものをですね、適切に把握できていたのかどうかという問題があると思います。それからシステム整備に必要な技術力等を有する事業者をそれぞれのプロジェクトで確保できていたのかという問題もあると思います。さらには各府省の情報システム調達における発注能力、これについても本当に充分だったのかと、こういうところはしっかり検証していかなければいけないと思っております。

 社会保障・税番号制度に関するシステム整備については、複数の府省にまたがりますので、政府全体としてのIT投資の最適化とか、情報システムの相互運用性を確保するとか、府省間の緊密な連携を図ることが重要だと思っていますし、そういう意味でも、今度の新しい政府CIOを中心に、きちっとした取り組みをしていかなければならないと、そう考えています。
 
【中略】

(荒井聰議員)
 ちょっと、最後ですけども少し情報通信の安全性の話をしたいと思いますけど、山本大臣、エシュロンっていうこと、聞いたことありますか。あるいは知っていますか。どうですか。分からないなら分からないで、もの凄い特殊なあれですから。

(山本大臣)
 ちらっと聞いたことあるんですが、中身はよく存じ上げません。申し訳ありません。

(荒井聰議員)
 エシュロンが問題になったのはですね、2001年の7月に、欧州議会でエシュロンに関する調査研究が行われたんですね。このエシュロンは、アメリカやイギリスの諜報機関、NSAっていう組織がですね、色んな盗聴をしてるんじゃないかと、そういうことをヨーロッパ議会が疑いを持って、その調査を公的に開始したんです。結論は出ていないんですけども、相当な情報通信の世界の中では、傍聴や盗聴が行われているという実態があるということが指摘されております。

 これは、アメリカとイギリスが中心なんですけども、そこだけではなくて、情報通信の世界の盗聴あるいはそういう世界は、世界中に広がっているんだと思います。それがインターネットが普及することによって、広がることによって、色んな意味で情報が流れたり加工されたりしているという実態があるということであります。これがですね、政府の安全保障の政策に限られているんであれば、あまり問題はないんですけど、ちょうどその当時ですね、産業スパイの話が大きな事例となって、産業スパイの情報として流れたんではないかという、当時は噂ですけれどね、そういうことがありました。現実には、カナダ政府がフランスと交渉、交渉というよりも、フランス政府との間でこの件に関してですね、緊張関係が出てきたというようなことも実際にあったことであります。

 ところでですね、こういう情報通信の世界、ITの世界、一番大きな課題は暗号化ということなんですね。これもあんまり専門的になりましてですね、私もよくわかりませんので、詳細な議論はできないんですけども、暗号技術というのが一番のポイントになっていて、先程言ったアメリカの国家安全局、NSAという組織は、暗号化の専門家を大量に抱えてるというふうに言われています。

 暗号化の最大化の技術は何かっていうとですね、実は数学なんです。算数っていうか数学なんですけど。その数学の分野でも、整数論、素数論と言われているものだと言われています。この数学の整数論の分野っていうのは、実は日本は非常に優れた数学者をたくさん排出しているんです。したがって、暗号の世界の中では、日本の数学者っていうのは垂涎の的になっているんですよ。そういう実態を御存じですか、まず。

(山本大臣)
 率直に申し上げて、存じ上げませんでした。

(荒井聰議員)
 IT化を進めるに当たって、あるいはこのマイナンバー化を進めるに当たって、暗号化の話というのは、山本大臣は、科学技術担当の大臣でもあります。数学の分野は科学技術の範囲に入っていないんですね。しかし現実にですね、数学の世界というのもアルキメデスか何かから非常に高等なもので現実世界から全然関係ないように思われているんですけども、またそういう点もたくさんあるんですけど、現実にはこういうセキュリティの問題と非常に深く関わってきたという現実があります。

 そして片一方では、日本は数学のこの分野で非常に傑出した人材を輩出しているという現実があって、その人達が今、セキュリティの問題で海外に流出しているという状況があるということを是非認識していただいて、安全性の問題から、数学の分野というものをですね、私は科学技術の担当の分野の中に加えていくべきなんではないだろうかというふうに思います。最後、その点。

(山本大臣)
 今の先生のお話は、しっかり問題意識として持っていたいと思います。それから、以前も御答弁申し上げたんですが、甘利大臣の下で、社会保障・税に係る情報システムの設計・整備に当たって、情報セキュリティ対策が検討されるということですけども、サイバー攻撃事案への対処などの情報セキュリティ対策を行う内閣官房情報セキュリティセンター、NISCがありますので、これと連携しつつ、IT担当大臣としても、今度出来る政府CIOの知見も活かす形で情報セキュリティを確保したより安全なシステム設計に向けて頑張っていきたいと思います。今の話は科学技術担当大臣として、数学者の話、暗号化の話はしっかり頭に置いておきたいと思います。
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♪山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」