2013年2月22日:パート3

 参院予算委員会基本的質疑の2日目。 公明党の魚住裕一郎参院議員が、再生医療に関する質問を科学技術担当大臣である山本一太にも振ってくれた。 魚住氏は弁護士出身。 正義感が強くて温かい人柄だ。 質疑の中身は以下のとおり。 

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2月19日(水) 参議院予算委員会 (公)魚住 裕一郎議員
質疑録<抜粋>

(魚住議員)次に、この補正予算ではiPSなどを用いた再生医療を実現するための基盤整備、二百十四億円というのが計上されているわけでございます。また、十年間にわたってしっかり取り組んでいこうということでございますが。

 私も、この再生医療、山中先生のiPSもございますが、人工多能性幹細胞、さらに、この分化が進んだ体性幹細胞、自己の骨髄問葉系幹細胞を使って糖尿病でありますとか認知症、そこに対応できるんだ、これは札幌医科大学の藤宮先生に教えていただいたんですが、さらに、この幹細胞じゃなくて再生因子療法という、これは名古屋大学の上田先生から教えていただいたんですが、そういう再生因子を投与することによってこの再生につながっていく。もうすごい最先端の医療があるんだなということを党内のPTで勉強をさせていただいているところでございますけれども、非常に大事な分野だというふうに思っておりますが。

 ただ、これ、いろんな報道等によりますと、例えば山中先生のところでも、何かスタッフ一一百人ぐらいいるけれども非正規雇用が九割方だというような報道があったりいたします。また一方で、これは本当に世界最先端なので、この知財戦略とか大きくかかわってくると思っておりますが、その辺のバックアップというふうに、どういうふうに政府として取り組んでおいでになるのか、御答弁をいただきたいと思います。

(下村文科大臣)まず、私の方からお答えさせていただきたいと思います。先生御指摘のように、京都大学の山中教授らによるiPS細胞に関する研究は、再生医療、創薬に幅広く活用されることが期待される世界に冠たる我が国発の画期的な成果であるというふうに思います。

 文部科学省としては、一月十一日の総理からの指示を受けまして、iPS細胞等に関する研究を推進するために、平成二十四年度補正予算案における手当てを含め、今後十年間で一千百億円程度の継続的かつ着実な支援を行うこととしております。これにより、知財専門家等の研究支援人材の確保を含め、切れ目ない研究に専念できる環境を整備したいと考えております。

 文科省としては、ipS細胞に関する研究を推進し、iPS細胞を用いた再生医療、創薬がいち早く患者さんの下に届けられるよう関係省庁と連
携して取り組んでまいりたいと思います。

(山本科技担当大臣)科学技術担当としてお答え申し上げたいと思います。先生御存じのとおり、昨日も植松委員から同様の質問がありましたけれども、研究開発費については各省にいろいろまたがっておりまして、私の担当する総合科学技術会議で司令塔機能を果たすということで、横串を刺して一つの方向に促すということをやっていまして。

 実は昨日の産業競争力会議でも総理の方から、総合科学技術会議の科学技術イノベーションにおける機能強化、これを抜本的に図ってほしいと言われまして、今、総合科学技術会議を通して各省庁に対して、この研究開発費、特に研究をサポートする人材をしっかりと養成していただくというか、確保していただくように働きかけています。

 具体的には文科省の予算だと思うんですが、来年度の当初予算案でもたしか研究大学強化推進費というのを六十四億円ぐらい付けていまして、その中で研究マネジメントをする人材ということでリサーチアドミニストレータの設置というのをやっていますので、こういう取組をしっかり科学技術担当大臣として促していきたいと思います。
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 もうちょっと1つ1つの言葉を短く切って話したいが、簡潔な答弁を求められている。 なかなか難しい。


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