2012年11月16日:パート2

 午後4時20分。 議員会館事務所に戻って来た。 午後4時前に、衆議院が解散された。 衆院本会議場の傍聴席で、初めて「解散の瞬間」を生で見た。 一種、異様なムードだった。 それにしても、なぜ、解散する時に「万歳!」って叫ぶんだろう?! かなり多くの議員が、戻って来れないはずなのに???

 続けて行われた自民党両院議員総会で、安倍総裁が挨拶に立った。 「国民が待ち望んでいた選挙。この戦いは、間違った政治主導による混乱と停滞に終止符を打つための戦い、東北の被災地を復興させるための戦い、外交と経済を立て直すための戦い、日本を取り戻すための戦いだ!必ず勝ち抜かねばならない!!」と力強く宣言。 大きな拍手が巻き起こった。

 午前10時からの参院本会議の前に開かれた参院自民党の議員総会で、中曽根議員会長が、「いよいよ解散。我々も力を合わせて、衆院選挙の勝利のために頑張ろう!」と訴えた。 参院選挙も、あと8ヶ月後には、必ず行われる。 中曽根会長を中心とした執行部の下で一致協力していくのは当然だ。 

 それはそうとしても、今回、参院3役のうち、政審会長だけを交代させた執行部人事は、(議員会長にもハッキリ申し上げたが)間違っていたと思う。 口には出さなくても、「あまりに不自然だ!」「なぜ、こんな強引に1人だけ変える必要があったのか?」と囁いている同僚議員は、結構、多い。 これだけは、本当に残念だった。(ため息)

 参院自民党で思い出した。 「解散騒動」の陰に隠れて全く目立たなかったが、先週、参院自民党にとって「重要な出来事」があった。 それは、参院自民党改革本部(山本一太本部長)の総会で、「議員会長公選規定の改正」が決定されたことだ。 

 何しろ、前回(2年前)は、参院自民党の歴史上、初めての議員会長選挙だった。 選挙管理委員会の役割、選挙期間の設定、不在者投票の扱い、任期途中で会長が空席になった場合の対応等、もう少し詰めなければならない問題は残っている。 が、ルールの根幹である「議員会長の任期」と「会長選挙の立候補要件」については、その場で正式に了承された。

 議員会長公選に関する現行の規定では、「議員会長の任期は3年で再任はなし」「議員会長に立候補するために必要な推薦人の数は15名」となっている。 いろいろ議論した結果、会長任期の規定(3年で再選なし)はそのまま残し、推薦人の数を15名から10名に下げることで決着した。 もともと、この規定の改正問題は、議員会則改定のためのプロジェクトチーム(座長:松村龍二氏、事務局長:末松信介氏)で、大まかな方向性を打ち出していた。 が、その後、なかなか前に進まなかった。 これで、何とかPTの苦労にも報いることが出来た。(ホッ)

 正直言うと、個人的には、「議員会長の任期3年は長過ぎる。2年で十分ではないか?」と考えていた。 が、現執行部を中心に、「3年のままでいい」という意見のほうが多かった。 参院は3年ごとの改選。 議員会長が選挙に出なかったり、落選したりすれば、その都度、後任を選ばねばならなくなる。 確かにこれは煩雑だ。

 なぜ、この議員会長公選規定の改正が、参院自民党にとって重要な意味を持つのか? それは、中曽根議員会長の任期が切れる来年の9月に、参院自民党が「新しい議員会長を選ぶ」ということが確定したからだ。 しかも、推薦人10名というルールで。 これなら、若手・中堅にも、立候補のチャンスがある。 オープンな選挙をやって、参院自民党を大いにアピールしたらいい!(ニッコリ)

 細かいことはゴチャゴチャ書かないが、議員会則(議員会長公選規定)の改訂がスムーズに実現したのは、吉田博美幹事長代理のお陰だ。 吉田氏が、議員会長や幹事長の背中をうまく押してくれた。 あ、そろそろ行かないと。

  
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