2012年11月9日:パート2

 夕方。 地元に向かう新幹線の車中からのブログ。 主要マスコミが、「野田総理が年内も視野に入れて、解散時期を検討」という報道を流し始めた。  衆院選挙が、12月中か、遅くても来年1月には行われる可能性がある、と。

 複数のメディアがここまで踏み込んだ報道をするということは、野田総理の周辺が、意図的に発信しているということだ。 情報をリークしている人たちが、野田総理の意向を受けてやっているのか? それとも、報道を先行させることで、「迷う総理」を選挙に追い込もうとしているのか? どちらの意図なのかは、よく分からない。 前原戦略担当大臣が、「野田総理は誠実な人なので、年内に解散すると思う」と言い続けているのも、尋常ではない気がする。 

 野田首相自身が、本気で解散しようと思っているのか? それとも、党内の野田降ろし(=内閣不信任決議案の可決)を牽制しようとしているのか? そこも定かではない。

 ひとつだけ、ハッキリしていることがある。 ここまで解散報道が出回ってしまった中で不発に終わった場合、すでにボロボロの野田内閣は、さらに深刻なダメージを受けるということだ。 野田内閣は、完全に「レームダック(死に体)になる。 そう考えると、今さら退却するのは難しい。 そんな気もする。

 加えて、民主党内の様々な動き、総理のロシア訪問延期、霞ヶ関の状況等、「野田総理が12月中の選挙を考えている」ことを示す様々な徴候や情報が、次々に耳に飛び込んで来る。 事実、自民党の複数の幹部も、「野田総理は、年内か、遅くとも、来年1月に解散を打つ。それしか選択肢はない!」と口にしている。 「解散風は、いったん吹き始めたら止まらない」とは、よく言ったものだ。

 それでも、野田総理が「年内の解散を決断する」」とは、どうしても思えない。  年内どころか、来年の1月だって出来ないのではないかと思ってしまう。 民主党政権の3年間で、すっかり人間不信になってしまった自分がいる。(ガクッ)

 恐らく民主党議員の9割が、早期解散に反対だ。 今の野田首相に、これだけの慎重論を押し切って解散を断行するだけの体力と胆力が、本当にあるだろうか? 1票の格差を解消するための法案(=0増5減法案)を切り離して成立させられるのだろうか? 最後は、身内の抵抗を乗り越えられず、年内解散を断念するのではないか? 記者会見で、「私は、もともと年内解散なんて、ひとことも言っていない!」などと開き直ったりするのではないか? いずれにせよ、来週中には、大きな方向が決まる。

 あ、間もなく高崎のアナウンス。  


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