2012年10月25日

 午後5時。 議員会館事務所でパソコンを起動させた。 参院幹事長室と国会対策委員長室に顔を出し、吉田博美幹事長代理や脇国対委員長と言葉を交わした。 思ったとおり、幹事長室はパッと明るくなった感じだ。(ニッコリ)

 「野田総理には、参院で問責を可決した。参院の過半数を以て『あなたは総理にふさわしくない!』と決議した。総理が参院の門をくぐることは2度とない!」という脇国対委員長の主張は、まさに正論だと思う。 

 これまでの経緯を考えれば、自民・公明両党が「野田首相が、国民の前で明言した『近いうちに』という約束を果たして解散を確約しない限り、審議には応じられない!」と言っているのも当然だ。 原理原則を貫く脇委員長の立場を支持したい。 

 が、しかし、相手(民主党)は、本気で重要法案(赤字国債発行法案等)を成立させるつもりなどハナからない! 我々の常識を逸脱した「無責任与党」なのだ。(怒) 彼らにとって死活問題である「解散総選挙の先送り」が出来るなら、赤字国債特例法案なんて通らなくても構わないと考えている。 過去の民主党の対応を見る限り、そうとしか考えられない。 

 「赤字国債特例法案が潰れたら、国民生活に様々な影響が出る。そうなったら、自民党の審議拒否のせいだと国民にアピールすればいい!次の選挙にも有利に働く!」 これが、あまりにも見え透いた野田民主党の作戦だ。

 結論から言うと、参院で「衆院から送られて来た赤字国債発行法案」を否決するのは難しいと思う。 この法案が本当に可決されなかったら、国民生活への影響は避けられないからだ。 しかも、自民党が欠席したところで、どのみち、この法律は参院でも成立する。 

 民主党の姑息なパフォーマンス、すなわち、「資金繰りが出来るのに(わざと)予算執行の一部を止めて、『こんなに大変なことが起こっている。法案の審議をやろうとしない野党が悪い』と世の中にアピールする」やり方にはムカつくが、そうかと言って、こちらから「敵の思う壷」にハマるのは、あまりにバカバカしい!

 不条理な審議要求に敢えて応じ、赤字国債発行法案を含む懸案事項はさっさと片付ける。 その上で、それでも約束を守らない嘘つき野田政権」を「国会審議を通じて厳しく追及する」という戦術に、モードチェンジしたほうがいい! 「審議拒否路線」ではなく、「審議対決路線」だ。 すでにあちこちで話が出ているようだが、特例公債法案なんて、野党が参院の議員立法で出してもいいと思う。

 田中法相の辞任で最初から躓いた第3次野田内閣は、突っ込みどころ満載だ。 外交政策はマイナス500点。 経済対策もボロボロ。 TPPも原発政策も迷走を繰り返している。 政策も矛盾だらけだし、問題閣僚も複数いる。 

 山本一太予算委員会筆頭理事の続投が、正式に決まった。 実質的にレームダック化した野田漂流政権は、肉食系の「戦う参院予算委員会」で徹底的に追いつめる! 今度こそ、逃がさない!!


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