2012年9月27日:パート2

 間もなく午後11時。 東京の部屋。 今晩は都内のある勉強会に出席した。 素晴らしい人たちが集っていた。 総裁選のことも、少ししゃべらせてもらった。 午後9時過ぎに、「主役」も登場。 これ以上、詳しいことは書かない。 00さん、貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました!

 本日のTBS「ひるおび」で、ゲストの伊藤敦夫氏がこんな意味のことを言っていた。 「マスコミの世論調査を見れば、(党員の中だけでなく)石破さんが圧倒的に人気がある。いずれにせよ、総裁選は民意とは違う決着になった」と。 伊藤氏の分析はいつも鋭いが、この発言には、ちょっぴり違和感を覚えた。

 「次の総理にふさわしい人」の世論調査で、石破茂氏が圧倒的に(?)人気があるとは言い切れない。 マスコミ各社の間で、数字には幅がある。 もちろん、様々な調査で、石破氏がトップになっていることは事実だ。 「次の総理は誰がいいか?」という調査のデータでも、自民党では最も高い数字をマークしている。 石破さんは、今、(小泉進次郎氏を除くと)自民党で最も人気のある政治家だ。 それは間違いない。

 しかしながら、これは、ある意味で当然だ。 過去のブログに書いたように、石破氏は、大臣として、党の政調会長として、ずっと「陽の当たる場所」を歩いて来た。 全国各地の自民党県連にも頻繁に足を運び、講演や応援を重ねて来た。 加えて、政治家としての魅力もある。 仮に安倍元総理が総裁選に出馬していなかったら、「さわらび会」(石破氏を囲む勉強家)は退会しなかった。 すなわち、石破さんに1票を投じていたと思う。 

 これに対して、安倍元総理は、この5年間、ほとんどメディアに登場していない。 マスコミに名前や映像が出るようになったのは、つい数ヶ月前からだ。 しかも、過去に一度、失敗している。 にもかかわらず、数ヶ月前から、「次の総理にふさわしい人」のアンケートで、10位以内を維持している。 石原伸晃氏を超え、石破氏に次ぐ2位をキープしている調査さえある。 何度も言うが、これはスゴいことだ。 安倍元首相には、国民を惹き付ける「何か」がある。 そうとしか考えられない。

 石破候補は、党員票で過半数を超える165票を獲得した。 安倍候補は87票だった。 ドント方式では圧勝だ。 ただし、得票率では(ザクッと言って)5対3だった。 石破候補がずば抜けた支持を集めたのは事実だが、安倍候補も3割の票を集めている。 いろいろなことを考え合わせてみると、石破氏が「党員の間でも、国民的にも、安倍氏よりずっと人気がある」という見方は、ちょっと違う気がする。 安倍総裁が、今後、メディア等に頻繁に登場することになれば、安倍氏の支持率は石破氏と並ぶだろう。 いや、そうなるように(安倍総裁の魅力を理解してもらえるように)、皆で努力しなければならない。

 今回の総裁選で、自分はほとんどの地方遊説(各地の街頭演説会)に同行した。 何度もこのブログに書いたが、演説の迫力も、聴衆の拍手の大きさも、握手行脚での人気も、この2人が突出していた。 2人とも、お互いに対する国民の期待の高さを感じ取ったはずだ。 あちこちで同じ現象を目撃しながら、こう確信した。「安倍候補と石破候補、どちらが総裁に選ばれても、スクラムを組んでもらうしかない!」と。 次の総選挙は(参院選挙も)「安倍・石破の2枚看板で戦うしかない!」と強く感じた。 

 だから、安倍総裁が石破前政調会長に幹事長就任を求め、石破氏が快諾したというのは、嬉しいニュースだった。(ニッコリ) え? 幹事長代行が菅義偉氏で、国対委員長は浜田靖一氏だって?! この報道が正しいとすると、「スゴくいい布陣」だと思う。(よしっ!)

 政治は嫉妬の世界だ。 誰もがハッピーな人事なんて、最初からあり得ない。 安倍執行部の最大の目的は、次の選挙を勝ち抜き、政権を奪還すること。 それは、自民党のためではない。 民主党政権を終わらせることが国益であり、国民のためになる。 全ての自民党議員がそう信じているはずだ。

 衆院選挙も参院選挙も、必ず1年以内に行われる。 党内の反発なんて、いちいち気にしている余裕はない。 総裁と幹事長でよく相談し、「どうやったら選挙に勝てるか?」を最大限に考え、発信力のある「強力な陣形」を整えていただきたいと思う。 微力ながら、安倍総裁と石破幹事長の「ツートップ体制」を全力で応援する!!

追伸:一部の報道によると、早くも「安倍新総裁は、人事でまたお友達内閣みたいなフォーメーションを組もうとしている」という批判が出ているとのこと。 最大のポイントである幹事長を石破氏にお願いしたのに?!!

 え? 「安倍総裁のお友達が、さっそく、わがもの顔でテレビに出演している」という声もあるって?! これって、私のことじゃないですよね。(笑) 山本一太のテレビ出演のペースは、総裁選前と後で全く変わっていない。 だいいち、(残念ながら)安倍内閣で閣僚になったこともなければ、官邸に入ったこともない。(笑X2)

 最大野党のトップになれば、必ず叩かれる。 ましてや、幾つかのメディアは「安倍総裁」を望んでいなかった。 これからは、安倍応援団の1人である自分も、テレビに出る度に攻撃を受けることになるだろう。(ふう) 山本一太以上に「覚悟を持って安倍総裁を守れる」政治家がいるなら、出演を代わってもらいたい気持ちだ。

 が、チャンスを与えられた時には、逃げずに発信を続ける。 安倍総裁が何かの問題で批判された時、誰も出たがらない場面で反論し、説明するのが自分の役目だ。 きっとそうなる。(ふうX2)

     
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