2012年9月21日:パート4

 間もなく午後10時。 東京の部屋。 フルーツとヨーグルトを食べ、再び、パソコンの電源を入れた。 

 明日(9月22日)は、自民党総裁選の地方演説会に(勝手に)同行する。 岩手県、宮城県、福島県の街頭演説会に足を運ぶ。 いつものとおり、候補者の演説と聴衆の反応が見える場所に立ち、演説会の雰囲気を体感する。 後で、ちゃんとレポートしますから、ね。

 中国国内の反日デモは、いったん沈静化しているようだ。 が、中国政府は、様々な形で日本に圧力をかけ続けている。 尖閣諸島をめぐっては、今後、恒常的に小競り合いが発生するだろう。 韓国大統領の竹島不法上陸以来、日韓関係は急激に冷え込み、北方領土問題でもロシア政府が譲歩する気配はない。 普天間問題解決の目処は立たず、日米関係にも綻びが目立つ。 

 次の政治リーダーには、民主党政権の3年間の「害交」が招いた異常事態に的確に対応し、日本外交を立て直す役割が求められる。 外交・安保政策に精通していることはもちろん、国家の危機管理に力を振るえる人物でなければならない。 この観点から、5人の候補者を比べてみよう。

 石原候補は、経済・金融を得意分野としている。 グローバルな視野は持っているものの、外交・安保分野のスペシャリストとは言えない。 町村候補は、外相を経験している。 が、国防問題に強いという印象はない。 林候補は防衛大臣にはなったが、在任期間が極めて短かった(1ヶ月程度?)気がする。 残念ながら、大臣として答弁に立つ前に、内閣が変わってしまった。

 石破候補は、小泉内閣で防衛庁長官を、福田内閣で防衛大臣を歴任した。 防衛庁長官としての在任期間は歴代2位。 防衛政策の知識は、他の追随を許さない。 有事法制の成立にも、主導的役割を果たした。 「危機管理のプロ」を自任するだけのことはある。

 それでも、国家の危機管理に携わった実績、外交の修羅場をくぐった経験という点で言えば、安倍候補は他の候補者を上回っていると思う。 そりゃあ、そうだ。 内閣総理大臣として、1年間、国家の危機管理を指揮したのだ。 小泉内閣での官房長官、官房副長官として、対米外交や北朝鮮政策の立案にも、深く関わって来た。 北朝鮮に対する日本の主要な圧力装置である「経済制裁法案」は、安倍官房長官の後押しで実現した。 法案の原案を作った中心人物(山本一太)が言うのだから間違いない!

 外交には、粘り強い交渉力と冷静な判断が必要だ。 毅然とした姿勢は大事だが、何でもかんでも「強硬に出ればいい」というものではない。 その意味で言うと、安倍内閣の外交には、しなやかさとしたたかさがあった。 

 民主党内閣の度重なる外交失策により、日韓関係、日中関係は最悪の状況に陥っている。 総理就任後の初の訪問先に中国を選び、日中の「戦略的互恵関係」というコンセプトを打ち出したのは、対中強硬派と目されていた安倍元総理だった。 

 さらに言うと、小泉政権時代、竹島周辺の海域で海上保安庁の巡視船と韓国の海洋警察の艦船がにらみ合い、軍事衝突の一歩手前まで行ったことがあった。 この時、谷内外務次官を素早く韓国に派遣し、日本の主張を通しつつ、危機を回避した背景にも、安倍官房長官の活躍があった。

 総理官邸で、これだけ様々な危機管理を担当した実績があるのは、どう考えても、安倍候補だけだ。(断言)

 ちょっと目が疲れたので、休憩する。 この続きは、「なぜ、もう一度、安倍晋三なのか?!:その4」で。

  
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