2012年9月2日:パート2

 自民党は、国政レベルの「補欠選挙」では圧倒的に強い。 そりゃあ、当然だ。 党本部が中心になって、巨大政党の全てのリソースを1つの選挙に投入するのだから! 通常の選挙とは、全く違う。 各地の重要な首長選でも、その強みは存分に発揮される。

 今月中に行われる自民党総裁選挙に出馬する候補者の最低必要条件は、「選挙に強いこと」だと思う。 もっと具体的に言うと、前回(3年前)の衆院選挙において、「選挙区で当選していること」が不可欠の資質だ。 自分は常々、こう考えている。 選挙区の有権者の気持ちも掴めない政治家が、日本の国民の心を動かせるはずがない、と。 国民を説得出来なかったら、国難にある日本を引っ張ることなど出来るわけがない、と。 この確信は、ずっと変わらない。

 2つ目の重要な条件は、「選挙の顔」になれることだ。 もっと分かりやすくいうと、「国民にアピール出来る人物」であること。 どんなに優秀でも、国民的にインパクトのないリーダー(知名度、発信力、キャラ不足等)の下では、次の衆院選挙を勝ち抜くことは出来ない。(キッパリ) 

 ましてや、「古い自民党」を想起させるような顔が選ばれることは、100%、ないだろう。 え? 「それじゃあ、ポピュリズムだ。人気さえあれば、能力はどうでもいいのか」って?! 心配はご無用。 総裁選挙への出馬が取り沙汰されている人たちの中に、「中身のない政治家」は1人もいない!(ニッコリ) 全員が、閣僚や党幹部を経験している。

 この2つの条件をあてはめただけでも、現実的に次の自民党総裁になる可能性のある政治家は、(現時点で)次の4人しかいないと思う。 谷垣禎一総裁、石原伸晃幹事長、石破茂前政調会長、安倍晋三元総理だ。 もちろん、立候補する政治家はもっといてもいいと思う。 そこは「常在戦場」に生きる肉食系の衆議院議員の方々だもの。 推薦人を集める目処がなくても、(選挙を考えて)「オレが(私が)出る!」と名乗りを上げる議員は、まだまだいるかもしれない。 個人的に言うと、河野太郎衆院議員の爆発力にも、捨て難い面はある。 

 ただし、次の総裁選挙で誰を応援するかを決めるにあたって、自分の中では、もう1つ、最も重要な判断基準がある。 それは、「長老のシナリオ」に乗らない(=長老の影響力の外にある)人物であることだ。

 この点については、改めて詳しく解説する。

 
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