2012年8月12日:パート2

 間もなく午後10時。 東京の部屋。 消費税増税法案をめぐる党首会談決着の経緯、李明博大統領の竹島訪問、解散総選挙の展望等、書きたいことは山ほどある。 が、気持ちを落ち着けるために、少し軽いタッチのブログを挟むことにしよう。

 先週木曜日の夜、民主党の松井孝治参院議員と食事をした。 旧通産省出身の松井氏は、現在2期目。 鳩山内閣で官房副長官を務め、鳩山首相の政策ブレーンとして活躍した。 参院きっての政策通だ。 京都府選出の松井氏と草津温泉が故郷の山本一太には、ひとつ、共通点がある。 それは、2人とも、旅館の息子として生まれたということだ。(笑)

 その松井参院議員が、先月、記者会見で政界引退の意向を表明した。 「来夏の参院選挙には出馬しない。任期いっぱいで政界を引退する!」と。 松井氏のHP上に掲載された一文「思う:今後の政治活動について」を読んで、すぐさま(ツィッターで)連絡した。 「松井さん、一度、食事に誘ってもいいですか?」と。 すぐに、「喜んで!」という返事をもらった。

 「松井さんみたいな優秀な人が、今の政治状況に幻滅して議員を辞めるんだとしたら、日本の政治も深刻な危機ですねえ。(ため息)」「いや、一太さん!政治に嫌気がさしたとか、民主党にガッカリしたとか、そういうことじゃないんです。ボクは、もともと政治は40代で全力を尽くし、後は若い世代に道を譲ろうと思っていた。だって、来年、任期満了までやると、霞ヶ関と永田町のキャリアをあわせて30年になる。もう十分でしょう。まあ、カッコつけたいタイプなんですよね!(笑)」 ひと言でいうと、松井氏は自らの美学を貫いたということだ。 嫌いじゃないな、こういうの!!(ニッコリ)

 「総理秘書官として携わっていた橋本元総理の行革を形にしたかった。ええ、鳩山政権時代に、国家戦略局と内閣人事局が実現しなかったのは残念でした。でも、寄付税制を導入出来たことは、画期的だったと自負してます。持論の『新しい公共』を一歩前に進められましたから、ね。」と松井氏。 「新しい公共」というコンセプトについても、詳しく聞いた。 スゴく面白かった。 

 正直言って、「新しい公共」という言葉には、違和感があった。 というより、ちょっぴり偏ったイメージがあった。 なるほど、松井議員の視点は、あくまで保守なんだ、な。(納得) 「一太さん、政治を引退した後、何をするのかは、まだ決めていなんですよ!ただし、議員を辞めた後は、党派にこだわらず、いろいろなことをやりたい!」と話していた。 ここらへんも、松井さんらしい。 

 気がつくと、3時間近くになっていた。 最後にこう言っておいた。 「松井さん!議員バッジを外した後は、自由な立場で面白い議論や勉強の場を作ってください。文化振興なんかいいテーマだ、な。超党派の『松井サロン』が出来たら、民主党嫌いの私も参加させてもらいますから!(笑)」

追伸:え? 松井孝治氏のどこが好きなのかって?! それは、超インテリで、バリバリの理論派なのに、「情」を大切にする「人間臭い政治家」だから、だ。


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