2012年8月8日:パート3

 午後2時過ぎ。 参院自民党議員総会を終え、議員会館事務所に戻って来た。 内閣不信任決議案や問責決議案をめぐる党内議論の経緯について、幹事長と国対委員長から説明があった。 「消費税増税法案に対する対応は、谷垣総裁に一任した」とのこと。 これを受けて、出席者から、様々な意見が出た。 

 「3党合意があるのだから、やはり、消費税増税法案は、可決すべきではないか?」「いや、3党合意を破っているのは民主党だ。谷垣総裁がどんな決断をしようと、一致協力してやればいい!」等々。 発言したのは、5人。 もちろん、私も手を挙げました。 もう、3期17年のベテランなのに!(苦笑) 

 「3党合意」は確かに重い。 消費税増税法案への対応については、これまでも(メディア等を通じて)「言霊」を発信して来た。 「3合意を踏まえて衆院で可決したのだから、参院でも成立させるのが筋だとは思うが…」という枕詞を付けて、慎重に言葉を選んで来たつもりだ。 

 同時に、谷垣総裁の会見や発言を細かくフォローしながら、「参院が簡単に採決出来ると思ったら大間違いだ。民主党の対応によっては、ちゃぶ台返しもあり得る!」と警鐘も鳴らして来た。 

 申し訳ないが、今回の不信任決議案騒動の種を撒いたのは、民主党自身だ。 参院特別委員会では、3党合意の内容を実質的に踏みにじるような内容の質問を繰り返す。 法案賛成で党内をまとめられず、大量の離党者を出す。 これで、3党合意を遵守していると言えるだろうか? 民主党を離党した議員たちが中心になって、不信任決議案や問責決議案を出そうというのだから、まさに自業自得としか言いようがない。(苦笑)

 参院自民党議員総会では、「3党合意があるにもかかわらず、ここで法案に協力しないことは、有権者になかなか説明しにくい!」という指摘もあった。 なるほど、ということは、今国会での消費税増税法案成立について、地元の支持者に納得してもらっているといことだ、な。 そうだとすると、素直に尊敬する。 山本一太より地元で浸透しているということだもの。 

 国民の6割は、消費税増税法案の今国会での成立に反対している。 正直言うが、(国会議員自らの身を切る改革もなく)今国会で消費税を10%に上げる法案を可決することについて、現時点で群馬の支持者の方々の理解を十分に得ているとは言い難い。 ただし、消費税増税法案が、このまま自民党の賛成で可決された場合には、来年夏の参院選挙で法案に賛成した理由を丁寧に説明する。 そこは、政党人として、逃げられない。
 
 え? 自民党が「すでに実施的には反故にされている3党合意」を正式に破棄し、結果として消費税増税法案の成立が今国会で通らなくなった時、そのことを国民に説明出来るかって?! 自分は、ちゃんと説明出来る。 手続きがどうこうなんて言わない。 支持者の人たちに、こう話す。 「民主党政権が1日でも長く続けば、日本の国益がその分、損なわれる。だから、世論の批判も覚悟の上で、民主党政権を終わらせるほうを優先した!」と。

 「総理が解散を確約出来るか?」について、民主党からは「ゼロ回答」だったそうだ。 これ以上、引き延ばしても意味がない。 谷垣総裁、ここは、ハッキリと「内閣不信任案+問責決議案の提出」を決断してください!! 記者会見を開いて、総裁の決断と覚悟を、国民に説明してください!! 

追伸:ええ、今度は午後4時まで待つことにしたって?! どこかで党首会談の可能性も?! 嫌な予感は的中しそうだ、な。(深いため息)


「山本一太の“直滑降ストリーム”」で、対談番組やオリジナル曲を無料配信中!

直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ