2012年6月21日:パート3

 午後5時過ぎ。 議員会館事務所でパソコンを起動させた。 先ほど、国会対策委員長室で、脇委員長と会った。 ぶつぶつ言っていた。 「今に始まったことじゃないけど、民主党は何を考えているんだ。もう、呆れて、怒る気にもなれないよ!」

 今日中に行われるはずだった「税と社会保障一体改革法案」の衆院採決は、明日も出来そうにない。 この時点で、委員会が立っていないもの。 「このままだと、26日まで行くんじゃないか?!もともと採決の約束なんて信じるほうが間違っていた!」と話していた矢先に、今度は、民主党側から「審議拒否」を申し入れて来たそうだ。(はあ?) 

 審議拒否を言って来た民主党の狙いは、たった1つ。 衆院採決を1日でも先に延ばし、党内の混乱を収拾する(=分裂を回避する)ための時間を稼ぐことだろう。 何でもいいから、時間稼ぎを正当化する言い訳をでっち上げる。 そうじゃないと、国民には「内紛で採決が出来ない」(=事実)みたいに映ってしまう。 そう思っているに違いない。 恥も外聞もないと言うか、あさましいというか…。(ガクッX10)

 脇委員長の説明によると、次のような経緯だったらしい。 昨日、自民党は、民主党から「79日の会期延長」という申し入れを受けた。 が、延長期間が長過ぎるということで、党に持ち帰って協議をすることにした。 が、野党との調整もしないうちに、民主党が79日間で勝手に手続きを始めたことに怒った自民党、公明党を含む野党6会派が、本日午後の衆院本会議で会期延長に反対した。

 すると、時間を稼ぐ口実を探していた民主党側から(しめたとばかりに)「明日からの審議には応じられない!」と言って来たそうだ。 審議拒否の理由は、「3党の合意に基づいて『税と社会保障一体改革の関連法案』を提出したのに、衆院本会議で会期延長に反対するのは筋が通らない!」ということだったとか。

 一見、もっともらしい理屈だが、採決を延ばすための言いがかりであることは、火を見るより明らかだ。 だって、そうでしょう。 自民党も公明党も、会期延長自体に反対しているわけではない。 79日という延長幅があまりに長いので、持ち帰って検討することにしたのだ。 にもかかわらず、手続きを強引に進めようとするので、(可決されることは分かっていたが)反対票を投じた。 やむを得ない流れだ。

 と、ここまで書いたところで、脇国対委員長から電話がかかって来た。 え? 民主党の方針がまた変わったんですか?! 明日、衆院本会議に法案を緊急上程して、採決すると言って来たって?!(ガクッX20)

 何だかコロコロ変わるので、何が事実なのか、よく分からない。(苦笑) でも、誤報にならないように、一応、最新の展開も書き加えておく。 ひとつだけ確かなこと。 それは、民主党が混乱状況にある(=政党として機能していない)ということだ。 

追伸:たった今、世耕弘成国対委員長代理から最新の連絡が入った。 明日は、法案採決はやらず、法案説明(いわゆるお経読み)だけになる模様だそうだ。(ええ?) どんな問題でも、方針が簡単に、二転三転する。 約束も守らないし、責任も取ろうとしない。 こんな政権与党に、最初から「国家の危機管理」なんて出来るワケがない。 背筋が寒くなる感じだ。

 
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