2012年6月11日:パート3

 明日の夕方の理事懇談会がうまく収まればの話だが、明後日13日の参院予算委員会で、自民党筆頭理事である山本一太が質問のトップバッターを務める。 久々の予算委員会。 しかも、総理を含む全閣僚出席のTV中継入り基本的審議(総括質疑)だ。 総括質疑は、参院独特の片道方式で行われる。

 これまでと同様、今回の質問の狙いはただ1つ。 野田内閣を一刻も早く解散総選挙に追い込むための環境整備をすることだ。 そのために、野田政権では、国難にある今の日本の舵取りは到底出来ないこと(=政権担当能力がないこと)、1日も早く選挙で政治をリセットすることが国益であり、日本国民の利益になることを、国民(視聴者)の前で証明する。 このことだけを頭に置いて、質問者の席に座る。 政治状況を、1センチでも、解散に近づけなければならない!

 これもいつものことではあるが、委員会質問を通じて、自らの政治家としての能力や魅力をPRしようとか、好感度を上げようとか、そんな下心は微塵もない!(キッパリ) 「批判するだけでなく、自民党ならこうするという対案を示す」みたいな綺麗ごとを言うつもりもない! 全ての時間を、政府与党への追及に費やすつもりだ。 すなわち、民主党を政権から引き摺り下ろすために「悪役を演じる」のが、自民党筆頭理事の役目だと思っている。

 野田総理に恨みがあるわけでない。 個人的に嫌いな閣僚がいるわけでもない。 今まで、自分が予算委員会等の審議で発して来た全ての言葉は、「民主党政権のDNAを断ち切ることが、この国のためになる」という信念に基づいている。 誰かが、こう言った。 「一太さんは、政治リセット至上主義者ですね!」と。 

 ましてや、「質問者のしゃべる時間しかカウントされない」という参院独特の片道方式での審議だ。 長々と持論を展開するのは愚の骨頂。 長い質問や意見陳述をしていたら、あっという間に、割当の時間が終わってしまう。 総理や大臣の答弁は、時間としてカウントされない。 片道方式の利点を最大限に生かし、(自説をアピールしたい誘惑を抑えて)総理や閣僚から「ひとつでも多くの踏み込んだ答弁」を引き出すことに集中する。 この作業、言うのは簡単でも、実践するのは、なかなか難しい。(苦笑) 政治家は自分をよく見せようとする本能があるし、攻撃一辺倒のスタイルは、必ず批判を受けるからだ。 

 え? 言葉遣いは、シンプルで、分かりやすいことが不可欠でしょう。 テレビを見ている一般の視聴者(国民)が理解出来ない専門用語や、いかにもインテリぶった持って回ったような語り口は、禁物だと思っている。

 これでも、一応、政治家だもの。 「爽やかで、素晴らしい質問だった!」とか、「追及すべきところは厳しく追及し、評価するところは評価する。アクセントとバランスがあってよかったな!」とか、「政策の知識や見識が感じられた。よく勉強してるねえ!」 回りから、こんなふうに褒められる質問をやるのは、簡単だ。 自分をカッコよく見せる演出なんて、幾らでも出来る。 

 でも、それは、政権奪還を目指す野党の質問ではない。 民主党が1日長く政権の座にとどまれば、その分、日本の国益が損なわれると確信していれば、尚更だ。

 あ、間もなく午後9時。 そろそろ、質問の準備に戻る。

 
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