2012年5月30日:パート2

 午後4時。 東京に向かう新幹線の車中からのブログ。 午前10時から、高速増殖炉「もんじゅ」を視察した。 「もんじゅ」は、いわゆる「原型炉」だ。 目的は、発電炉としてのシステム化を図り、安全性、信頼性を実証すること。 「もんじゅ」の成果を踏まえ、様々なステップを積み重ねた上で、将来の実証炉、実用化炉への移行を目指すことになる。 

 「原型炉」とは言っても、予想以上に大きな施設だった。 原子炉格納容器内にも入り、原子炉の真上に立った。 これまでで最も臨場感のある視察だった。

 「もんじゅ」は、1994年に初臨界を達成したが、翌95年12月にあの「ナトリウム漏洩事故」が発生。 その後、15年間に渡って、活動が中断した。 事故を踏まえての改造が2007年に終わり、2010年にようやく性能試験が再開されたと思ったら、今度は、炉内中継装置の取り外し作業中の落下トラブルが起きた。 復旧作業に1年以上を要している。

 3.11の原発事故を受けて、最も気になるのは安全性だ。 「もんじゅ」の仕組みや意義はもちろん、冷却機能や電源の確保を含む安全性向上対策の進捗状況について説明を受けた。 「もんじゅ」と軽水炉では、冷却方法が異なる。 原子炉が停止した後、軽水炉では最終的に熱を海水に逃げすのに対して、「もんじゅ」は大気に熱を逃がすシステムになっている。 「もんじゅ」の特徴として、全電源が喪失した場合には、「自然循環による空気冷却」が機能する。 簡単に言うと、こんな解説だった。 この「自然冷却の仕組み」に関しては、もう少し詳しく聞きたい。

 午後1時からは、敦賀市役所で河瀬市長と会った。 立地自治体の首長としての意見をうかがった。 面会後のぶら下がりでは、地元マスコミから厳しく突っ込まれた。(ふう)

 「もんじゅ」の安全性、実現可能性、高速増殖炉の意義、地元自治体の意見、技術を維持することの重要性等々、様々な要素を勘案しつつ、岩屋毅座長に「核燃料サイクル検証PT」の報告書をまとめてもらうことになるだろう。

追伸:東京に着いたら、そのまま中央大学大学院の教室に直行する。 午後6時30分から「政治とメディア」の講義。 授業が終わったら、「日本型首相公選を考える会」の懇親会に遅れて合流する予定だ。


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