2012年4月10日:パート2

 昼過ぎ。 新幹線で東京に向かっている。 午前10時30分から、みどり市内で行われた某専門学校の入学式で挨拶した。 午後2時の「原子力規制組織に関する打ち合わせ」に間に合うように帰らないと。

 前回のブログにも書いたが、野田内閣の支持率が、再び、下がり始めた。 ここで手を緩めなければ、必ず続落する。 支持率が下落すれば、野田総理の党内での求心力は、大きく低下する。 こちらから野田内閣に「救命ボート」を出して、野田政権を追いつめるチャンスを棒に振るようなことは、絶対に避けねばならない!

 心配なのは、野田総理と谷垣総裁の党首討論だ。 自民党が発表した次期衆院選挙のマニフェストの骨子に「消費税10%」の記述が盛り込まれた。 野田総理は、間違いなくこの点を突いて来る。

 谷垣総裁には申し訳ないが、前回の党首討論は、明らかに分が悪かった。 今回も、野田総理にこの消費税増税の部分を逆手に取られ、谷垣総裁が守勢に立たされる構図になるのではないか?! 同僚議員の多くも、そのことを恐れている。 増税法案を通過させる戦略も描けない上に、内閣支持率のマイナス反転に直面した野田総理は、今回の党首討論に勝負を賭けてくるだろう。 谷垣総裁との討論を「是が非でも支持率アップに繋げたい!」「法案をめぐる膠着状態の打破に結びつけたい!」と考えているに違いない。 躍起になって、攻勢をかけてくるはずだ。

 「消費税増税については、自民党と民主党の考え方に違いはない。でも、自民党としては、選挙をやると約束してくれない限り、法案には賛成出来ない。逆に、小沢グループを切り、解散もやってくれるなら、増税法案への協力も考える!」 谷垣総裁、こんな「どっちつかずの発言」をした途端に、相手のペースにハマります! ここは、十二分に作戦を練ってください。 

 国民の6割以上が消費税増税法案に反対していると言っても、「選挙をやってくれるかどうかで、法案への賛否を決める」みたいな理論展開は、有権者に理解されない。 加えて、ほぼ全ての主要マスコミが、野田政権の消費税増税政策を支持していることも忘れてはならない。 よほど、戦略的に発信しないと、「政局だけを優先する自民党」みたいに報道されることは、目に見えている。

 消費税増税法案に関して、自民党と民主党のスタンスは、様々な点で異なっている。 景気弾力条項の扱い、議員定数や公務員人件費の削減、逆進性対策等々。 こうした問題について、国民の前で徹底的に議論して結論を出すというのが自民党の方針のはずだ。 「増税について応援したい気持ちはあるが..」とか、「小沢グループを切れば、前向きに検討する」とか、そんなことを言う必要は全くないと思う。

 谷垣総裁には、「今の民主党政権に、国難を乗り切る力はない!一刻も早く総選挙をやり、退陣してもらう(=政治をリセットする)ことが、日本と日本国民の利益に繋がる」と、ハッキリ言っていただきたい。 最初から最後まで、政府与党と対決する姿勢を貫いて欲しい! 谷垣総裁、よろしくお願いします!!


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