2012年4月10日

 午前8時過ぎ。 新幹線で高崎に向かっている。 東京駅構内で買ったミルクティーを飲みながらのブログ。

 鳩山元総理のイラン訪問は、(予想どおり)大失敗に終わった。(ガクッX10) 時期があまりにも悪かった。 どんな発言をしようと、最初から、イラン政府に政治利用されることは分かっていた。 まさしく「愚の骨頂」だ。(ため息) 鳩山氏の「外交音痴ぶり」には、唖然とする。 呆れて物が言えない。 今さらながら、普天間基地問題で、取り返しのつかない失態を演じたのも頷ける。

 アフマデネジャド大統領との会談後、イラン大統領府が「鳩山元総理がIAEAを批判した」と発表。 鳩山元総理は(帰国後の記者会見でも)、「完全な捏造だ。イラン政府に抗議を申し入れる」と述べた。 が、今さら、抗議なんかしてもダメだ! この情報は、すでに世界中を駆け巡っている。 明らかに日本の国益を損なう誤ったメッセージが、国際社会に向けて発信されてしまった。

 総理や外相の反対を押し切って、わざわざテヘランまで行き、大統領と会談までした挙げ句に、「イラン政府の発表は捏造だ」と非難する。 国際社会における日本の立場を貶めたばかりか、イランとの2国間関係まで不必要に悪化させた。 いいことは何ひとつない。 最悪の結果だ。

 野党には、鳩山元首相のイラン訪問を止める手段がない。 だからこそ、参院予算委員会の質問で、総理と外相に「イラン訪問中止を働きかけて欲しい。羽交い締めにしても止めるべきだ」と強く要請したのだ。 にもかかわらず、総理の答弁は、いかにも煮え切らなかった。 鳩山元総理を説得出来ず、日本の国益に大きなマイナスを与えた野田総理の責任は重大だ。

 元首相のこの呆れた行動を受けて、野田総理に出来ることが、ひとつある。 それは、鳩山元総理から、「民主党外交担当」という肩書きを、一刻も早く剥奪することだ。

追伸:下げ止まったはずの野田内閣の支持率が、再び、下降線を辿り始めだ。 参院予算委員会での厳しい追及が功を奏した。 そう自負している。 消費税増税について党内をまとめ切れない総理の指導力の欠如、原発問題に対する不明瞭なスタンス、明らかに不適格な田中防衛大臣を更迭出来ない優柔不断さが、参院の質疑であぶり出された。 消費税問題をめぐる党内対立が激化すれば、総理の支持率は更に下がっていくはずだ。

 だからこそ、次の党首討論では、谷垣総裁に頑張っていただきたいと思う。 前回の対決の時のように、「党首討論を通じて、野田総理が再び支持率アップへの足がかりをつける」みたいな展開だけは、避けて欲しいと思うからだ。

 あ、間もなく高崎のアナウンス。

 
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