2012年4月6日

 昨日、参院予算委員会で、自民党を代表して「締め括り総括質疑」(予算案採決前の最後の審議)の質問に立った。 いわゆる総括質疑や集中審議と違って、テレビの実況中継は入らない。 全体の時間は、長くても3時間。 当然、自民党の質問時間も限られている。

 それでも、総理と全閣僚が出席する片道方式だ。 質問時間にカウントされるのは、質問者の発言のみ。 総理や大臣がいくらしゃべろうと、持ち時間は減らない。 自民党に与えられた20分という時間を最大限に生かせば、総理や大臣から踏み込んだ答弁を引き出せる。 焦点を絞った追及も出来る。 貴重な発信の舞台だ。 そのことをしっかり胸において、質疑に臨んだ。

 前回のブログにも書いたが、昨日の山本一太の質問に関して、マスコミに(何らかの形で)取り上げられたのは、次の5点。 鳩山元総理のイラン訪問、国民新党の連立離脱騒動、消費税増税をめぐる総理発言、普天間基地補修問題、「無知の知は知」という総理答弁だ。 少なくとも、NHK、日テレ、TBS、フジテレビは、夕方か夜のニュースで、映像を使ってくれたらしい。

 今回も、最初から最後まで「対決モード」を貫いた。 何度も言っているように、野田総理や田中防衛大臣には、何の恨みもない。 全ては「国益のために、民主党政権を一刻も早く退場させ、総選挙で政治をリセットしなければならない!」という信念に基づいてのことだ。 予算委員会の舞台で、「ボクってこんなに素晴らしい考えを持ってます!」みたいなアピールをするつもりは毛頭ない! 爽やかな質疑をやって、政治家としての好感度をアップさせようなどという下心(?)も、一切ない!(キッパリ)

 今回の質問の最大の戦略目標は、野田首相が自ら「不退転の覚悟で断行する」と言い続けて来た消費税増税に関して、「総理と財務大臣の答弁が曖昧になって来たこと」(=党内や世論の反発に怯んで発言がフラフラして来たこと)を、内外に示すことだった。 

 「消費税増税法案の成立」を言い続けることが、そのまま野田政権の存立基盤になっているという構図だ。 もし、国民が、「野田総理は、消費税増税に関しても二枚舌を使っている」「野田総理が政治生命を賭けると繰り返して来た増税問題でぶれた」と思い始めたら、その瞬間から、野田政権の2度目の凋落が始まる。

 片道20分の質疑で野田総理から引き出したかったフレーズは、たったひとつ。 「デフレ下でも増税は可能」という言葉だった。 そして、野田総理は、確かに「デフレ下でも増税は可能」という意味のことを言った。 あ、そろそろ行かないと。 次回のブログに続く。

追伸:地元の支持者の方々から、連絡があった。 「一太君、今回も激しくやってたなあ!」「一太さん、テレビで見ると、いつも怒ってるわねえ。本当は、優しいのにねえ。」

 いつも応援してくれている方々に心配をかけているとしたら、申し訳なく思う。 ごめんなさい! でも、自分は「国益のために悪役を演じ続ける」覚悟だ。 民主党政権の負の連鎖は、何としても断ち切らねばならない!!


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