2012年1月14日:パート3

 午後7時過ぎ。 軽井沢から東京に向かう新幹線車中からの2本目のブログ。 前々回のブログで、「発信力の急落した参院自民党で、国会対策委員会(国対)だけが、1人、気を吐いている」と書いた。 「脇委員長、世耕委員長代理という最強コンビの下で、国対の交渉力は数段、アップしている」とも。 今の参院執行部では、国対を仕切るこの2人の政治家の実力が、あらゆる面で抜きん出ている。 その意味では、当然の帰結だ。
 
 「国対」は、現時点で、参院自民党の存在感を維持するための「最後の(唯一の)希望」だ。 あの恥ずかしい内紛の後でも、脇国対委員長が執行部に残ってくれたのは、本当によかったと思う。(ホッ) ただし、国対という組織が重要なパワーセンターのひとつであるとしても、その主要な任務は(その名のとおり)水面下での根回しや交渉だ。 あくまで舞台裏のプレーヤーであって、表舞台で踊る役者ではない! 
 
 たとえば、「参院自民党の国対が00の理由で与党との話し合いを拒否している」とか、「与野党国対委員長の話し合いで、来週、予算委員会がセットされる見込みになった」とか、「参院国対幹部が大臣問責に言及した」みたいなことが新聞に書かれても、一般の国民にはピンと来ない。 政治関係者(政治の玄人)は唸らせても、普通の有権者は、その手の政治面のニュースには、ほとんど関心がない。 すなわち、国対からの発信は、参院自民党のイメージアップや個々の参院議員の魅力の演出には繋がらない。 その役割は、幹事長室と政策審議会が担わねばならない。 だからこそ、幹事長と政審会長にもっと頑張って欲しいのだ。 「司令塔」も「発信基地」もないために、参院全体の対外アピールまで国対に依存する。 これは、けっして望ましい姿ではない。 組織の力を最大化するためには、健全なバランスと役割分担が必要だからだ。
 
 参院の発信力(存在感)が落ちると、個々の参院議員にどんな負の影響があるのか? 大まかにいうと2つある。 参院の衆院に対する依存度(従属関係)が強まること、その結果として、参院独自の選挙対策が出来なくなることだ。 この件については、改めて詳しく解説する。
 
 あ、もう東京駅。 今晩は1人で夕食を食べる。 よしっ! 断固、「鍋焼きうどん」にする!
 
追伸:本日の午後、前橋のグリーンドームで開催された某県議の「新春の集い」に出席した。 同じ会場にいたある人と電話で話をした。 「今日、あそこに来ていた人たちは、一太さんの演説しか憶えていないと思いますよ!いや、けっしてお世辞じゃなくて!」だって。 ふうむ。 やっぱり...お世辞じゃないか、な。(笑)
 

直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!