2011年12月24日:パート3

 午前11時。 航空機の機中で、パソコンの電源を入れた。 たった今、富士山の上空を通過中だ。 前の座席に座っているビジネスマン風のインド人が、一生懸命、写真を撮っている。 何か、嬉しい、な。 「そう、これが日本のシンボルなんですよ!」 そう言いたくなった。(ニッコリ) この飛行機、いったん福岡空港に降りてから、ムンバイに向かうとのこと。 そうか、それでフライト時間が13時間もかかるんだ、な。(納得)
 
 体調は万全ではない。 でも、どうしてもインドに行かねばならない理由がある。 ああ、早く着かないかなあ! 焦っても仕方がないので、ブログの続きを書こう。
 
 野田内閣の人気が落ちても、自民党に支持が戻って来ない2つのシンプルな理由。 ひとつは、谷垣総裁のメッセージがインパクトを持って国民に伝わっていないこと。 もっと根本的な原因は、多くの国民が(依然として)持っている「自民党は長老支配、派閥政治の古い政党だ」というお決まりのイメージを払拭出来ないところにある。 地元を歩いていると、いつも言われるもの。 「あんなひとたち(某総理経験者等)が、今だに自民党で力を振るっていると思うと、ホントに嫌になる。名前が出ただけでダメだ。早く引退してもらったほうがいいよ!」と。
 
 その意味で、党内の若手・中堅議員(特に無派閥の議員たち)は、今回の自民党の役員人事に違和感を覚えている。 新しく役員になった人たちを批判するつもりはない。 ただ、多くの仲間たちが、「党3役を含む全体の幹部人事が、既存の派閥のバランスで(=派閥の会長の要望に沿った形で)決まったのではないか?」「谷垣総裁は、既存の派閥の後押しで、総裁選挙での再選を目指す戦略なのではないか?」と疑っている。 実際、今回の人事について、地元の支持者からの評価は厳しかった。 最も多かったのは、「一太君、なぜ、政審会長をやめちゃったんだい?」(そりゃあ、自分自身の選挙区ですから!)という質問。 同じくらい言われたのが、「今、石破さんを変えたらダメだろう!」という言葉だった。 
 
 先日もある会合で、「自民党は、あの衆院選挙で何を学んだのだ。古い自民党に逆戻りしたら、政権奪還なんて出来るわけがないじゃないか!」という意見が続出した、 え? 参院自民党の役員人事はどうなのかって?! あまりに次元が低くて、コメントする価値もない。(笑)
 
 石破前政調会長は、きっと「時代に逆行した自民党では、政権奪還など出来るわけがない!よしんば、政権に復帰したとしても、この国難を乗り越える政策は打ち出せない!」と思っている。 ここは、自分も全く同じ感覚だ。 「石破勉強会」は、党内の不満や危機感を吸収する受け皿になった。 だからこそ、発足会合にあれだけの人数が集まったのだ。 もう、「プロジェクトJ.」は存在しない。 「さわらび会」は、自民党の先祖がえりを止めるための最後の牙城、最後の希望になる可能性すらある。 石破さんには、派閥政治復活を阻むシンボルになって欲しい。
 
 「さわらび会」に期待する気持ちはあるが、反面、心配な点もある。 それは、石破勉強会の活動が、崩壊寸前の民主党政権を助けるような流れになっていくことだ。 勉強会のいちメンバーとして、この展開だけは避けてもらいたいと思う。
 
 あ、飛行機が降下を始めた。 あと20分で福岡空港だって。 福岡からムンバイに向かう機中で、ブログの続きを書く。
 

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