2011年12月5日

 夕方。 議員会館事務所でパソコンを開いた。 本日午前中の衆院予算委員会で、野田総理が「一川防衛大臣の更迭」を否定した。 一川大臣自身も続投に意欲を示した。

 野田総理の計算は恐らくこうだ。 「一川防衛大臣の問責決議案は可決されるだろう。そうなると、消費税増税法案を提出する来年1月からの通常国会には、新しい防衛大臣で臨まざる得ない。どのみち交代させなければならないのなら、この段階では、『適材適所の大臣だ。だから続投させる』と突っ張ったほうが得策だ。そうすれば、輿石幹事長の顔も立てられる。同時に、小沢系の閣僚を庇い続けたという実績(?)も示せる」と。

 野田総理は、明らかに「大きな勘違い」をしている。 誰が考えても防衛相として不適格な一川大臣を庇えば庇うほど、この問題を引きずれば引きずるほど、大臣を交代させざる得なくなった時の「野田総理の任命責任」は大きくなるのだ。 それより何より、野田首相は、沖縄の人々の気持ちが分かっていない。 前沖縄防衛局長のあの暴言は、沖縄の心を踏みにじった。 沖縄県民の野田内閣に対する不信感は頂点に達している。 当然、防衛大臣の監督責任は免れない。 ここに、現職防衛大臣の「沖縄少女暴行事件のことはよく知らない」という発言が重なったのだ。 沖縄を訪問した一川大臣が「帰れ」という県民のシュプレヒコールに遭ったのは当然だ。

 この状況下で、野田総理が一川防衛大臣を「適材適所だ」と言い続け、問責されると分かっていながら、何の処分も下さなかったとする。 これだけで、沖縄の人々は、「野田総理は沖縄の気持ちを無視している。沖縄を軽視している。」と思うだろう。 一川防衛大臣の下で、年内に環境アセスメントを提出するなどということが出来るわけがない。 「普天間基地の固定化」という最悪のシナリオが、ますます現実味を帯びて来る。

 あ、そろそろ会合に行かないと。 次回のブログに続く。  


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