2011年10月2日:パート2

 午後6時過ぎ。 新幹線で東京に向かっている。 午後3時から、自民党奈良県連本部で行われた「政経アカデミー」(高市早苗校長)の第1回講座で講演した。 議員を目指す人のための「政治専門コース」と「一般教養コース」の受講生が集まっていた。 全員から、熱意を感じた。 講演後の質疑応答も活発だった。 奈良県で産声を上げた高市早苗政経塾、どんなふうに進化していくのか、とても楽しみだ。(ニッコリ)

 世耕弘成氏と電話で話をした。 緻密な世耕氏が、「一太さんのブログにあった『31人の良心』と『8人の良識』、あれは、正確には『32人の良心』と『7人の良識』です。だって棄権した(=欠席した)2名のうちの1人は中曽根支持、もう一人は明らかに反対派ですから!」だって。 そうか、本当は「賛成32、反対43、無効6」ということだったんだ、な。(納得)

 いずれにせよ、特別総会で中曽根人事案に反対票を投じたのは42人。 昨年の議員会長選挙の時と比べて、実は2票しか増えていない。 あの時、中曽根氏が議員会長に選ばれたのは、ある意味、「小さな奇跡」だった。 常識では負けるはずのなかった3派連合(?)の人々の逆襲は、あの選挙に敗れた直後から始まっていたのだ。 

 いろいろな情報を総合してみると、半年前から小坂幹事長を交代させる動きが本格化していた。 つまり、今回の投票による決着のためにかけた時間と労力が、全く違う。 それだけ長い時間を使って、周到に締め付けや抱き込みをやっても、38人の心は動かせなかった。 参院自民党が大きく「先祖がえり」したわけではない!  参院自民党のメンバーの意識は、明らかに変わって来ている。

 特別総会では、「派閥のバランスをもっと考えて欲しい」という意見が公然と語られていた。 これにはちょっぴり違和感を覚えたが、反執行部派のある議員の発言には、ハッとさせられた。 そのひとは、こんな意味のことを言った。 「派閥は悪みたいなことを言うひともいるが、派閥には、メンバーの意見を丁寧に吸い上げる機能がある。私は、中曽根会長から一度も意見を聞かれたことがない。もし中曽根執行部が派閥を通さない運営をするというなら、全員に対して、派閥を通じてなされるのと同じくらいきめ細やかな対応をする必要があったのではないか!」と。

 この意見には説得力があった。 「なるほど、そのとおりだな」と思った。 過去のブログでも触れたが、この点は、執行部として本当に配慮が足りなかった。(反省X10) 一人一人が国民に選ばれた「主役」なのだ。

 あいたた、指が痛い。 ちょっと休憩する。

追伸:「中曽根会長の方針を支持する」と約束しながら、反対に回った議員たちを探し出そうなんて思っていない。(笑) 非生産的な作業だもの。 でも、人事案を支持してくれた31人が誰なのかは、正確に把握したい。 さっそく、仲間たちの情報(感覚)を付き合わせてみよう。


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