2011年7月1日

 今朝の幾つかの朝刊の政治面に、(そんなに大きくないが)「参院議員総会で執行部への批判が噴出!」みたいな記事が掲載されている。 ここまで、かなり正確に書いて来た個々の議員の発言を改めて思い出してみる。 あの雰囲気を「執行部批判が噴出!」としか表現出来ないところに、新聞の限界がある。 いや、自分が新聞記者だったとしても、必ずそう書くだろう。 そうじゃなかったら、記事にならないもの!(苦笑)

 もっとも、議員総会をやって、何か1つでも執行部への注文があれば、活字メディアは、必ず「批判が出た」と書く。 NHKのニュースは、「議員総会で中曽根会長が陳謝した」と報道したらしい。 これはこれで、正しい見方だと思う。 そんなふうに報道されると分かっていながら、(逃げずに)総会を開いたところに意味があるのだ。

 あの議員総会で、最初のほうに発言した西田昌司氏と礒崎陽輔氏は、次のような趣旨のことを言った。 「今回のことは参院執行部の責任ではない!浜田氏の問題だ。が、中曽根会長の言葉は優しすぎる!あの裏切り行為には、党全体がもっと怒りを持って対応すべきだ!どう対処したらいいのか、執行部から現場の委員会等にしっかり指令を出して欲しい!」と。 ひと言でいうと、「執行部がいちいち謝る必要はない!それより、浜田議員への怒りを発信するべきだ!」みたいなトーンだった。 西田、礒崎両氏のこのストレートな注文には、とても感謝している。 執行部として、しっかり受け止めなければならない!!

 が、しかし、中曽根議員会長と小坂幹事長が、冒頭の挨拶で「参院自民党のメンバーに対して謝った」のは、正しかったと思う。 執行部として、「グリップが甘かったのではないか」と言われても仕方がない! これから、多士済々の参院自民党の力を結集して「菅内閣に立ち向かっていかねばならない」時に、こんな「卑劣な引き抜き」を止められなかったことは、自分だって本当に悔しいし、皆に申し訳ない気持ちで一杯だ。 浜田氏を公募で選んだ石破政調会長も、所属派閥の長である伊吹文明氏も、潔く陳謝しているのだ。 「あんな人物を選んだのが間違いだった!」と。

 もし昨日の議員総会で、執行部が自らの責任を曖昧にし、離党した浜田氏と汚い手を使った菅総理への攻撃に終始したとしたら、必ず「そんなこと言う前に、止められなかった執行部の責任はどうなんだ!」という批判を浴びたに違いない! 人間の心理とは、そういうものだ。 

 たとえば執行部に不満を持つ議員(?)がいたとする。 理屈なんかどうでもいいと思っているだろう。 とにかく、攻撃材料を探し、総会がいかにもモメているかのような印象を与えたいだけなのだから!!(笑)

 さあ、午前11時の総務会に行かないと。

 
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