2011年5月15日:パート2

 先日の夜、ある会合の最中に携帯が鳴った。 仲良しの菅義偉衆院議員(通称:政界のアニキ)からだった。 「菅内閣は何があっても退陣させねばならない」という点で、2人の認識は完全に一致している。 が、その後のシナリオに関しては、少し考え方が違う。 「今度、食事でもしながら、ゆっくり話しましょう。」 そう言って、電話を切った。 

 それにしても、あまりにもいいタイミング! 菅さんは練達の政治家だ。 全て分かった上で、連絡を入れて来たのかもしれない。(ニヤリ)

 菅義偉氏と言えば、5月17日に立ち上がる「自民、民主の若手・中堅議員による勉強会(議員連盟?)」の中心人物らしい。 このグループ、参加の条件は「衆院の5回生以下」だそうだ。 自民党側の呼びかけ人は、菅義偉氏と河野太郎氏を含む5名。 民主党側の中心人物は、樽床伸二衆院議員(前国対委員長)と松野頼久衆院議員(元官房副長官)だと聞いた。 菅さんと樽床さんて、以前から会合を持っていたのだろうか? それとも、菅さんと松野さんの「議員運営委員会」繋がりだろうか???

 この動きが一部のマスコミで報道された直後に、複数の記者から連絡があった。 「一太さん!菅さんや太郎さんが作ろうとしている自民・民主の若手・中堅グループの結成、どう思いますか?」と。 「まあ、いろいろ思うところはある。思うところはあるけど、菅さんと太郎ちゃんと平氏が自民党側の主要メンバーだと聞いただけで、ケチはつけられないでしょう!(笑)」とコメントした。

 菅義偉氏は、永田町の兄貴分。 河野太郎氏は、30年来の友人。 平将明氏は、「有言実行の政治家」だ。 この3人がやることだもの。 何か意味があるに違いない。 加えて、民主党側の代表格である樽床伸二氏は同じ世代。 政治家として、かなり面白い存在だ。 民主党には滅多にいない「寝業師タイプ」みたいな風評もあるが、(自分が見るところ)「ストレートでネアカな策略家」(笑)という気がする。 政策通という感じでもないが(ごめんなんさい!)、仲間を惹き付ける人望がある。 どれほど頭が良くても、躍動美のない政治家には、全く魅力を感じない。 乱世に政権を穫るのは、(優等生ではなく)樽床氏のような「清濁併せ飲めるタイプ」(?)なのかもしれないと思ったりする。

 民主党の5人の幹事(?)の中に、長島昭久衆院議員もいたような気がする。 長島氏には、以前から好感を持っている。 安全保障のスペシャリストとしての評価も高いが、何より、人間性がいい! 家族のことも、とっても大事にしているし。(ニッコリ)

 これだけ言った上で、昨今の超党派の動きについて、意見を言わせてもらう。 あ、その前に、1つ仕事をこなさないと!

追伸:
1.盟友・河野太郎氏に、これだけは言っておきたい。 党の総裁選挙にまで出馬した総理候補の1人に、偉そうなアドバイスなんてするつもりはない。 これは、山本一太の「直感的なつぶやき」だ。

 政治家としての信念を貫くために、「敵」を作るのは一向に構わないと思う。 オレだって、回り中、敵だらけだもの。(笑) ずっと参議院の実力者や派閥の長老(=党の主流派)と戦って来たのだから、当然だ。 でも、本気でトップを目指すなら、「本当の味方」は失わないようにしたほうがいい!!

2.国会議員は、誰でも「独立自尊」の存在だ。 それぞれが、国民に選ばれたというプライドを持っている。 そして、1人の政治家がリーダーになるためには、仲間の支持がいる。 すなわち、(政界に「甘っちょろい友情」は存在しなくても)政治家を本当に助けられるのは、政治家しかいない! 当事者でない有識者や評論家に煽てられても、人望や求心力が増すわけではない。 ましてや、そこらへんの「勘違い経済人」(?)にそそのかされて、超党派でやろうなんて思ったら、思わぬしっぺ返しに遭う。 この件については、改めてきちっと書かせてもらう。 場合によっては、「直滑降」でロックオンしちゃうかも!!(怒)


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