2011年3月31日:パート2

 谷垣禎一総裁が、東日本大震災への対応に関する助言をもらうため、総理経験者との会談を始めた。 報道によると、昨日は、森元総理、安倍元総理と会ったとのこと。 

 このニュースを聞いた瞬間に思った。 「ああ、谷垣総裁は、やっぱり心が広いな!」と。 自分が同じ立場だったら、少なくとも森元総理のところには、絶対に行かないもの!(笑) 党内の民意(=総裁選挙)で選ばれた谷垣総裁を、新聞紙上であれほど悪し様に言ったのだ。 谷垣総裁が選んだ3役(石破政調会長と小池総務会長)の悪口も! しかも、森元総理の思考や行動は、(申し訳ないが)国民の感覚から最も離れたところにある。 もっとハッキリ言うと、派閥政治と長老支配の象徴だ。 逆に言うと、それでも森元首相にアドバイスを求める人柄だからこそ、谷垣総裁には人望がある。 それも事実だ。

 本日の日本経済新聞の囲み記事によると、森元首相は、谷垣総裁が菅総理の唐突な入閣要請を断ったことに関して、「自民党にはいろいろな人材がいる。復興担当の人が欲しいというなら、しっかり話を聞いて、そういう政治家を出したらいい!」と言ったとか。 これが事実なら、どう考えても、大連立構想に前向な姿勢を示したということになる。

 他方、衆院議員会館の事務所で谷垣総裁と会談した安倍元総理は、(同じ日経新聞の記事にある安倍元首相の言葉をそのまま抜粋すると)「自民党と民主党が連立を組めば、国会で事実上野党が存在しなくなり、緊張感のある論議がなくなる」「特別な事情だから全く考えられないということではないが、そういうときは期限を切らないといけない」と話したと書かれている。 これは、安倍元首相の考え方を、かなり正確に反映している感じだ。

 最近、つくづく思う。 政府与党に協力することは当然としても、「連立を組む」ことが、本当に国民のためになるのだろうか、と。 あ、そろそろ、参院自民党の特別総会が始まる。 この続きは次回のブログで。


直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「マルガリータ」「素顔のエンジェル」無料配信中!