2011年3月20日:パート3

 前回のブログの続き。 菅総理の谷垣総裁への入閣要請が真剣だったとは思えない理由その3から。 谷垣総裁が入閣する(=自民党と民主党が連立を組む)ということは、今後、自民党が震災対策に関して「政府与党と共同責任を負う」ということを意味する。 連立政権の一角として責任を果たすためには、それなりの体制が要る。 少なくとも、「閣僚の半分」は、民主党の現職大臣より知識も経験もある自民党議員に差し替えてもらわねばならない。 菅総理はそこまでの覚悟を持って、連立を申し入れているのだろうか?! 

 考えてみて欲しい。 谷垣総裁がポツンと1人だけ閣内に入っても、何の成果も上げられない。 少なくとも、谷垣震災復興担当大臣(?)をサポート出来る震災対策関係の閣僚や副大臣クラスが自民党から入閣する必要がある。 万一、菅総理が「谷垣総裁だけ副総理兼震災復興大臣で内閣に入れる」方針だったとすれば、「自民党にうまく責任を負わせて、内閣の延命を図るつもりなのか?」と勘ぐられても仕方がない。 実際、野党からは(与党内からも)、「震災を政治利用しようとしているのではないか?」という批判が巻き起こっている。

 菅総理が本気で自民党との連立を考えているとすれば、政策調整のプロセスや連立政権での閣僚人事も含めて、自民党に正式な要請をするはずだ。 入閣要請のデマが流れた翌日に、急に電話をかけて来て、「あなたに副総理兼震災復興担当相をお願いしたい。え?ダメなんですか?!残念だけど仕方ないですね!」なんて言うワケがない!! だいいち、本当に救国内閣を作ろうと思っているなら、電話一本でこんなお願いをするだろうか?! 少なくとも、会談をセットするのが普通でしょう?

 この続きは「あまりに唐突な入閣要請:その6」で。


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