2011年1月7日

 朝の新幹線で地元に向かっている。 寝不足で、ちょっと頭が痛い。 車内販売のカートが回って来たら、熱い紅茶を買おう。 あ、そうか。 紅茶は、1日3杯までと決めたんだった。

 ここからは、朝日新聞「守真弓記者」の署名記事に関するブログの続き。 あまりに乱暴で、ミスリードだと指摘したのは、以下の部分だった。

「昨年の臨時国会では、林芳正参院議員が諭すように政策転換を求めたのに対し、山本一太議員は絶叫調で尖閣事件を追及。『権威も見識も品格もない』(舛添要一・新党改革代表)と酷評された。その後、参院自民党は『相手の批判ばかりでは支持率は上がらない』と軌道修正した。」

 この「山本一太の追及型は間違っていて、林芳正氏の諭すように政策転換を求めるやり方が正しい」みたいなニュアンスには異論がある。 前回のブログでも触れたが、自分がトップバッターを務めた予算委員会で質問に立った自民党議員は5人。 政審、幹事長室、国対による作戦会議で、それぞれの役割分担を決めた。 予算の内容、経済・金融政策、マニフェストの不履行問題、外交安全保障、政治とカネを含む不祥事等のテーマを割り振った上で、質疑に臨んだ。 

 スキャンダルの追及だけではなく、政策や予算の内容に関しても政府に明確な答弁を迫った。 にもかかわらず、政策を真面目に議論した部分は、(全くと言っていいほど)報道されなかった。

 林芳正氏は、自民党きっての若手政策通だ。 前回の臨時国会でも、2度、TV中継入りの質問に立った。 臨時国会でも、他の政治家には真似の出来ない「中身の濃い質疑」を展開した。 特に、補正予算の審議では、予算の具体的内容について閣僚に厳しい質問をぶつけ、蓮舫大臣と岡崎大臣を立ち往生させた。 2人の大臣から、修正答弁も引き出した。 委員会室の後ろで聞かせてもらった。 「さすがは、自民党を代表する論客だ」と思った。

 ところが(予想に反して)、新聞もテレビも、林氏の質疑をほとんど取り上げなかった。(ガクッ) TVニュースの画面に何度も登場したのは、世耕弘成氏と丸川珠代氏が、舌鋒鋭く総理や閣僚に迫る姿だった。 もし、守真弓氏が林芳正氏の中身のある政策議論を素晴らしいと思うなら、次回の予算委員会では、ぜひとも林議員の質問にスポットをあてた署名記事を書いてもらいたい。 「参院自民党は、こんなに中身のある政策議論をやっています!」と。

  この守真弓記者のように、激しい突っ込みより、優しい政策議論のほうがいいと思う人もいるだろう。 が、逆に「野党は発信力が全て。インパクのない質問や、マスコミに報道されない質疑には意味がない!」という意見もある。 自分は後者だと思っている。 山本一太の2時間近い質疑は、少なくとも、尖閣問題における日本政府の対応に不満を感じていた地元の有権者には、圧倒的に支持された。 「我々が疑問に感じていることを、よく言ってくれた!」と。

 結論として、最大野党である自民党の質問には「論理的な政策議論」と「厳しい追及」の2つの側面が必要なのだと思う。 つけ加えておくが、林芳正議員は、もはや「諭すように政策転換を求める」スタイルは取っていない! 前回の質問では、政府与党の政策矛盾を、品格をもって鋭く追及した。 絶叫調ではなかったけど。(笑)

 あ、間もなく高崎のアナウンス。 舛添洋一氏の発言に関しては、事実関係を調べてから、改めて書く。 次回のブログ(その4)では、参院自民党が「軌道修正した」という誤った分析について触れたい。

 
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