2011年1月2日

 元旦の短いブログに、「今年の最大の目標は、菅内閣を退陣又は解散総選挙に追い込んで、政権奪還を果たすことだ」と書いた。 そのことが、日本の政治と経済と外交を立て直すための(=日本再生を図る)「避けられない最初のステップ」だと確信しているからだ。 この政権を倒し、「政策の迷走」を一刻も早く止めない限り、政治は一歩も先に進めない!

 昨日(元旦)の朝日新聞の社説は、「与野党の妥協しかない」と指摘していた。 「もう財政がもたない。息の長い改革を改革を実現するためには、政権交代の可能性のある両党が協調する以外には、とるべき道がない」とも。 その上で、官首相に対して、「野党との協議を求めるならば、たとえば公約を白紙に戻し、予算案も大幅に組み替える」ことを提案している。

 この考え方には、猛烈な違和感を感じた。 いや、明らかに間違っている! だいいち、「民主党政権が続くこと」を前提としているニュアンスだ。 まるで、「政権担当能力があろうとなかろうと、せっかく政権交代を果たした民主党は、(どんな手段に訴えても)与党の座に留まるべきだ!」と言っているように聞こえる。(ガクッX10) 

 え? 公約を白紙に戻すべきだって?!(怒) それなら、民主党は潔く政権を返上すべきだ。 子ども手当のバラマキや16.8兆円の財源捻出を訴えて当選した民主党議員は、全員、議員バッジを返納してもらいたい!(怒X5) 「公約の白紙撤回」は、「私たちはマニフェスト詐欺で政権を取りました」と宣言しているに等しい。(怒X10)

 1年3ヶ月前に、民主党政権が誕生した。 若手・中堅議員の会合で、「自民党は国民からノーを突きつけられた。恐らくあと5年間は、政権は戻って来ない。腰を落ち着けて自民党改革をやり、捲土重来を期そう!」と演説した。 鳩山内閣の顔ぶれを見て、「副大臣や政務官にも、次世代のエース候補をずらりと並べている。これは強敵だ」と思った。 が、しかし、その後の民主党内閣のアマチュアぶり、支離滅裂ぶりは、想像を絶する酷さだった。(ため息) いちいち、失態を列挙する気にもなれない。 国民の間にも、さすがに「こんなはずじゃなかった!」「ここまでダメだとは思わなかった!」というムード(憤懣?)が万延しつつある。

 無定見で、無節操で、政策の一貫性も覚悟もない「行き当たりばったり内閣」に協力したところで、日本を復活させる政策は、けっして実現出来ない! 屋台骨のない、ガタガタの仮設住宅をリフォームしても無駄だ。(キッパリ) 全てを取り壊して、そこから再スタートするしかない! 地元の反応を見る限り、国民もそう感じている。 そうじゃなかったら、早期解散に否定的だった世論が、「年内の解散総選挙」に傾くはずがない。

 「日本に時間がない」のは事実だ。 が、しかし、「思い切った改革」を断行するためには、「強い政治基盤」が必要だ。 政治を安定させるための「混乱のプロセス」は避けて通れない。 そのための第一歩が、菅内閣の倒閣(=早期の解散総選挙)なのだ。 自民党が政権奪還に成功しようと、失敗して政界再編が起ころうと、全ては「国民の信を問う」(=総選挙で決着をつける)ところから始まる。

 ただし、選挙もやらずに(マニフェストの白黒もつけずに)自民と民主で大連立を組むなどということには、断固、反対する。 こんな、有権者の意志を無視した都合のいいやり方で、「強い政治基盤」なんて出来るはずがない! しかも、今の大連立話は、一部の長老議員が、自分たちの影響力を維持する(生き残る)ために言い出した側面が強い。 旧態依然とした自民党の負の側面を体現しているような長老(元総理)なんかが再び表舞台に出て来たら、党にとっても最悪だ。 さらに言えば、多くの小選挙区で自民党候補と民主党候補が対峙している。 小選挙区制度の下での候補者調整なんて、ほとんど不可能だ。

 「国民は民主党政権には辟易しているが、自民党政権の復帰も望んでいない」という意見は否定しない。 自民党に対する国民の信頼が回復したとは言い難い。 そこは深刻に受け止めないと。 他方、政党支持率が民主党を上回るまで戻って来たことも事実だ。 自民党にもう一度政権を委ねるかどうかは、総選挙で国民が決める。

 過去のブログにも書いたが、昨年の参院選挙で「自民党が勝った」とは思っていない。 石破政調会長も同じようなことを言っていた記憶があるが、「自民党は国民から最後のチャンスを与えられた」のだと理解している。 すなわち、次回の総選挙で自民党が(たとえ議席が増えたとしても)政権奪還に失敗すれば、政治はさらに不安定化する。 国民から「やっぱり自民党は老朽住宅のまま。老朽住宅でも仮設住宅でも安心出来ない!」と判断されたということになる。 

 自民党が「最後に与えられたチャンスを活かせなかった」その時は、「新しい政治の流れ」を作り出すしかないという本当の機運が生まれるだろう。 「政治の地殻変動」が、間違いなく加速する。 そうした状況の中で、いわゆる「救国内閣」の可能性を模索することはあり得る話だ。

 もう一度、言っておきたい。 与野党の妥協は処方箋にはならない! 今の民主党政権に妥協したところで、「日本の明日」はやって来ない!!(断言) 根本から変えなければダメだ!!!

  
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