2010年11月28日

 昨日、菅直人総理が鳩山由紀夫前総理と都内の中華料理屋で懇談した。 マスコミ報道によると、菅総理は「支持率が1%になっても辞めない!」と述べ、政権維持の強い意欲を示したらしい。 これに対して、鳩山前総理は「挙党一致の政権運営」を求めたとのこと。 菅総理の「支持率1%発言」は、鳩山前首相のサイドから流されたに違いない。 お互いに「異なる思惑」を持っての会談だろう。 

 鳩山前総理のいう「挙党一致の政権運営」とは、「仙谷官房長官は外して、小沢氏に近い政治家を任命したらどうか。いっそのこと、内閣改造して党内のバランスを考えた態勢に作り直すべきだ!」と言っているように聞こえる。

 参院では、仙谷長官と馬淵国土交通大臣の問責決議が可決された。 明日からの国会審議はストップする。 が、仮に予算委員会があったとしよう。 野党からこの発言について確認された総理は、「あくまでマスコミ報道。自分は1%になってもなどという表現は使っていない!」と答弁するに決まっている。(苦笑) いや、世論の反応によっては、「そんな話は一切、していない!」と言うかもしれない。 

 逆に世論が好意的なら、「政権運営への強い決意を示すために、一種の例えとしてそう言った」と認めるかもしれない。 さらに言うと、いったんそう答弁したとしても、野党や世論からの逆風が強まれば、「そういう意味で言ったワケではない!」と言葉をコロコロ変えていくだろう。 これが、いわゆる「民主党の法則」(別名:コロコロ怪奇現象)だ。(ガクッX5)

 この「菅首相の1%でも発言」のニュースを見て思ったもうひとつのこと。 それは、内閣支持率1%どころか、支持率が20%を切っただけで、菅政権は立ち往生するということだ。 民主党は、(少し極端に言うと)政権交代を望むメディアの応援(=世論の支持)で政権交代を果たした。 それだけに、マスコミ報道や世論の動きには異常なほど敏感。 その証拠に、政権与党になってメディアの反応が厳しくなった途端に、マスコミ報道に対して過剰反応している。 そこには野党時代の「情報公開の姿勢」は全く見られない。 そんな政権が「内閣支持率1%の総理」を抱えておけるはずがないではないか!!(断言)

追伸:それにしても「極端な表現」だ。 総理大臣は日本国のリーダー。 その人物が「国民の99%がノーを突きつけても、総理は続けられる!」と本気で思っていたとしたら、空恐ろしい話だ。   


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