2010年10月31日:パート4

 10月27日の内閣委員会で、自民党の若武者、小泉進次郎衆院議員が質問に立った。 相手は、蓮舫行政刷新担当大臣。 今の政界で最も人気の高い2人の政治家の対決が実現した。 

 視聴者の好感度という点では、小泉進次郎氏に軍配が上がったと思う。 というか、質問者としても、答弁者としても、蓮舫大臣が相手の政治家の人気を意識して言葉を選ぶ場面を初めて見た。 同じ空間に存在した時、存在感もカリスマ性も、自民党人気No.1の進次郎氏が、民主党人気No.1の蓮舫大臣を凌いでいると、ハッキリ分かった。

 マスコミは、当然、2人の対決を大きく取り上げた。 当日のテレビのニュース番組では、さっそく委員会質疑の映像が流れた。 翌日の新聞には、両氏の顔写真入りで、質疑の模様が報道されていた。 仕分けのシンボルとして今を時めく大臣と、当選して1年ちょっとしか経っていない新人議員が、メディアで同等に扱われる。 今まで見たこともない現象だ。(驚)

 委員会終了後にカメラとペンに囲まれた小泉進次郎代議士が、質疑の感想を聞かれて、苦笑いしながらこんなふうに言った。 「小泉進次郎、蓮舫大臣に仕分けられるでいいんじゃないですか!」 このコメント、この表情、もう完璧だ。(ため息) 自民党支持者も、民主党支持者も、こう感じたに違いない。 「小泉進次郎って、いいじゃないか!」

 が、しかし、戦う参院自民党の政審会長としては、進次郎氏に次のようなコメントをして欲しかった。 「蓮舫大臣、結局、私の質問にちっとも答えてくれませんでした。人を指差すなというご助言は真摯に受け止めますが、野党時代の蓮舫大臣は、誰かを指差しながら発言したことがなかったのでしょうか?そこらへんをきちっと確認してから、言っていただきたかったですね!」と。

 自民党は、この「恐るべき逸材」を大切に育てなければならない。 感心するのは、20代の小泉進次郎衆院議員が常に冷静なこと。 驕りも、焦りも、勘違いも感じられない。 朝の部会や調査会に真面目に出席して、鋭い質問や意見を放つ。 以前のブログにも書いた。 進次郎氏には、これから10年間、落ち着いて政策の知識を広げ、経験を積み重ね、日本政治史上初の「40代総理」を目指してもらいたい! いや、必ずそうなるだろう!!


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