2010年10月26日

 本日の参院予算委員会(集中審議)の冒頭、仙谷官房長官が過去の問題発言について陳謝した。 あんまり、心がこもっていたようには思えなかったけど。(苦笑) それはそれとして、仙谷長官が誤りを認めた「事実と違う答弁」がどういうものだったのか? その内容は「直滑降ブログ」に、きちっと残しておかねばならない。

 「仙谷長官、答弁のウソ:その2」で、10月14日の参院予算委員会における仙谷官房長官の以下の発言について書いた。 

「先ほどから山本先生のご質問を聞いていますとですね、何か、新聞記事のある部分は、それを前提にして質問をしていらっしゃるんだけども...いやいや、『こういう事実はあるか』というのは質問としてあり得てもですね、この新聞記事は本当かどうかなんていう国会質問、聞いたことがない。」

 仙谷長官は、こうも言った。

「この新聞記事の報道は事実ですかという聞き方を山本さんが数回さっきされたものですから、その種の聞き方は、私が1年生議員のときから先輩から教えられたのは、最も拙劣な質問方法で...それだけはやらないようにと教育を受けてきたから、先ほど申し上げたんです。」

 仙谷官房長官自身が、野党時代に、「この新聞記事は事実なのか」という質問を何度もやっていたのだ。 ということは、これまでの自らの質問が拙劣だったということなのだろうか?! 同様の質問をやっていた菅総理も、「最も拙劣な質問方法」を繰り返していたということなのだろうか?! 新聞記事ばかりか、週刊誌の記事の内容まで引用して、「これは事実なのか?」と総理や閣僚に迫っていた全ての民主党議員は、「拙劣な政治家」ということなのだろうか?!

 今回のブログの最後に、改めて、仙谷官房長官と菅総理の過去の質問を紹介しておきたい。

○仙谷委員

「三和銀行の佐伯頭取の方へ少々お伺いいたします。谷内さんから、矢内さんを接待して、1つは不良債権償却証明書をもらったという新聞報道があるのですが、まず、こんな事実があるのか。矢内さんから不良債権の消却証明書をもらったとすれば、何件ぐらいそういうものをもらった債権があるのか。金額にして幾らぐらいなのか。報道によりますと、95年の2月の21日から2月の24日までの大阪本店の検査の中でそういう事実があったというふうに言われておるのですが、いかがですか。」
     <平成10年2月4日 衆院大蔵委員会:参考人に対して>

○菅(直)委員

「総理は、この4月に靖国神社を参拝されたと報道されておりますが、それは事実ですか。」
           <平成18年10月5日 衆議院予算委員会>

○菅(直)委員

「北方領土について、きのうの、これもテレビの場でしたでしょうが、前森総理が、簡単に言えば、三島先行返還について事実上の合意をしていた、あとの二島については協議することにして、そして、そのことについては、小泉首相はプーチン大統領との電話による会談で森氏のこの方針を継続することを表明している、これはある新聞にそういう報道が出ております。これは事実ですか。」
           <平成13年5月14日 衆議院予算委員会>


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