2010年10月11日

 参院予算委員会の質問が迫って来た。 先ずは明日、明後日と衆院予算委員会のテレビ中継入りの審議がある。参院予算委員会(同じくテレビ入り)は、そのまま続けて行われる可能性が高い。 衆院予算委員会第1日目の自民党のフォーメーションは、石原伸晃幹事長、石破茂政調会長、河野太郎衆院議員(シャドウキャビネット行革大臣)だと聞いた。 石原さんと石破さんは当然としても、その後に河野太郎氏を持って来たのは戦略的だ。(よしっ!) 菅内閣との決戦の火ぶたを切るのに、これ以上の布陣はない!!

 参院予算委員会では、恐らく自分が「最初の質問者」になる。 どんな攻め方をしたらいいか、ちょっぴり頭を悩ませている。 TV中継される花形委員会(予算委員会)の総括審議であることを考えれば、ハッキリしていることは3つある。 

 第1に、野党の質問は「政府の弱点」(政策の間違い)を突くのが目的であるということ。 自らの知識をひけらかして、「オレは(私は)こんなに頭がいいんです!」みたいなアピールをしても、全く意味がない。 大事なのは、大向こうを唸らせるような発言をすることではない。 総理や閣僚をどれだけ追いつめ、どれだけ踏み込んだ答弁を引き出せるかが重要なのだ。

 第2に、分かりやすい言葉で話すこと。 どんなにいい議論でも、テレビの国会中継を見ている一般の方々に理解してもらえなかったら、何のインパクトもない。 難しい専門用語は避けるほうが賢明だ。 あまりに専門的かつマニアックな世界に入らないように気をつける必要がある。

 第3に、これまでの衆参の代表質問、衆院の予算委員会の質疑の流れを踏まえて、質問のポイントを絞らねばならないということ。 自分自身の政治家としてのPRより、どこをどう突いたら、政権の政策矛盾を明らかに出来るか? どの角度から切り込めば、総理や大臣を立ち往生させられるか? どんなプレゼンをすれば、自民党の政策のほうが優れていると証明出来るか? そのことを最優先に考えねばならない。 つまり、衆院での質問の繰り返しになったとしても、政府の答弁が曖昧な部分に関しては、何度でも(深堀りして)追及していく。 同じ質問はカッコ悪いなんて言って、逡巡してはならない。

 最大野党である自民党の国会戦略は、(少し極端に言うと)たった1つしかない。 本会議や委員会の質疑を通じて、「民主党政権の政策がいかに間違っているか?!」(=いかに政権担当能力がないか?!)を国民の前に示し、政権奪還を果たすことだ。 そのためには、自民党の政策のほうが優れていることを(対案を掲げて)世の中に証明しなければならない。 ただし、あくまで「政策の議論」によって「政局」を作っていく。 それが、野党の王道だ。 次回のブログに続く。

 
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